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2020年04月05日12:19

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新コロ騒動記(14)街を歩けば

4月4日(土)

この週末も「外出は自粛」とされてはいるのだが、
緊急事態宣言を前に、どうしても外出しなければならない理由があった。
まずは食料の確保。
そして、散髪。
とにかく、最低限の準備はしておかなければならぬ。

出来るだけ人がいない時間帯に買い物に行こう、と、10時開店を前にディスカウントスーパーに出かけて行ったら、やはりその時点で凄い人。
カートと言うカートが引き出され、人ごみの中で危機感を覚えながらも、つまこが必要と言っていた野菜(とKAWAに必要なビール)を中心に食料品を買い込んでくる。
その後他の細かい買い物をしに行った後ディスカウントスーパーの前を通ったら、朝方にはできていた駐車場渋滞も解消していて、どうやら行くべきタイミングを間違えたね、という事に気づく。

それにしても。
買い物を終えて車に乗り込んだ後、つまこがこんなことを言い出した。
「こういう時ってさ、自分勝手な人が増えるよね」
彼女が言いたいことは、こうである。人ごみでごった返しているのに、カートを真ん中に止めて湯っ来るものを選んでいる人とか、数少なくなった品物をごっそりとって行く人とか、そういう人が多い、と。
KAWAも、自分の見た光景をつまこに伝える。
「例えばさ、サッカー台(レジの精算の後に買ったものを詰めるための台)が人で一杯なのに、ようやく空いたと思ったら隣で詰めてた人が自分のスペースをがんっと増やしたりしているの」
まあなんと貧しい人たちなんだろう、と思ったものの、
たぶんそういう人たちは普段でも社会に一定の数存在している。
こういう余裕がない時になると、彼らの存在が大きくなってくるのだ。

そして午後にはひとり上野へ。
床屋に行くのにであれば、田端の込み合ったところで並んで切るより、上野まで出て行って空いたところで切った方が安全性が高いと判断してのことだったんだけど。
まずは山手線に乗ってみると、やはりガラガラ。みんな、休日外出をきちんと自粛しているのね。
申し訳なさを感じながら上野まで乗って行って。
床屋はそれ程混んではいなかったけれど、普段よりは人が多かったな、と思う。
念の為「緊急事態宣言が出たらお店閉めるんですか?」と聞いてみたら、別にまだそんな指令は出ていないけれどその可能性は結構ありますよね、という答えが返ってきて、KAWAはいつもより短めに切ってもらうことにする。

ここまで来たらついでなので、と上野の街を歩いてみた。
人通りはまばら、とまではいわないけれど、普段よりは空いている。そうね、7-8分の1というところだろうか。
アメ横も人通りがだいぶ減っているので、いつもは張り切っているだみ声の売り子のおじさんたちも若干諦め気味な感じが目立つ。ケバブスタンドではあまりに客がいないからか、トルコ人のお兄さんたちが腕相撲をして遊んでいた。まあ、そういう楽しみもあるんじゃないの。
上野に来たらいつものお楽しみである、御徒町吉池の地下の食品売り場に潜って行って、ここで売ってる極上の納豆を手に入れ、ホクホク顔で田端に戻る。

街を歩いて一番気になったのは、外食店の動向だ。
何処に行ってもとにかく客がいない。テイクアウトに活路を見出そうとしているからか、「お持ち帰りは15%引き」なんて看板もやたら目立っていて。
もちろん、テイクアウト推奨には客の確保、というのとは違う側面もあって、例えば新コロ罹患者に来られてアウトブレイクしたら目も当てられなくなるから、商品は持って帰って家で消費してね、ということかもしれない。
けれど、そんなに割引しないといけない状況に追い込まれているのか。

客が来なくても仕入れはあるし、ショバ代だってかかる。そういう飲食業が堪え切れるだけの資金繰りを持っていたならば、やがて新コロが収まった後に客足が急回復し、失った売り上げを取り返すことができるのだろうけど、
数か月乗り切るだけの資金繰りがつけられない中小飲食店がバタバタ倒れて行く、そういうことが近日中に起こるように思えてならない。
結構やばいところまで来てるぞ、これは。
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