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2021年07月18日09:55

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「わたしには家がない」「かがみの孤城」

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ホームレスの母親と共に、全米のシェルター、里親の家などを転々としながらハーバード大に行った少女ローラリーの自叙伝。
いかに彼女を愛してくれたとはいえ、生活保護を受けながら二食付き簡易宿泊所で長年暮らす母親をどうして愛することができたのか?
母のことを疎ましく恥ずかしく腹立たしく思い、散々反発しながらも、最終的には受け入れた彼女はつくづく強い。
「Learning Joy from Dogs without collars」という原題から、野良犬との交流を期待したのですが、これは詩からの引用のようでそんな場面は出て来なかったのが、少々残念。

「わたしには家がない ハーバード大に行ったホームレス少女」
https://honto.jp/netstore/pd-book_02468447.html

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中学でいじめに遭い、引きこもりになっていた少女こころの部屋の鏡が、ある日突然光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先には、不思議な城が聳え立っていた。そこには、こころと同じような境遇の7人が集められており、それぞれの願いを叶えるための、ある課題が課せられる。
本屋大賞受賞作ということですが、読み始めて思ったのは、これは児童文学じゃないのかということでした。鏡を抜けた先が異世界だったというのは、「ナルニア国物語」や「不思議の国のアリス」に似ている。更に読み進めて行くと、自分も中学生の頃にこんな風に傷つき、こんな風に願っていたのだということを思い出させてくれました。大人にとっては取るに足りないことが、思春期の子供にとっては世界の終わりを意味することすらある。子供の頃の感性を持ち続ける人が、世の中には確かにいるのですね。

「かがみの孤城」 https://tinyurl.com/rjrty3dc

2冊の共通項は「ナルニア国物語」でした。

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