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2021年01月21日21:33

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「パリの調香師 しあわせの香りを探して」

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挫折した我儘な天才調香師と人生どん詰まりの運転手とが、交流を通して再生していく姿を描いたヒューマンドラマ。
アンヌ(エマニュエル・ドゥヴォス)はあらゆる物の匂いを嗅ぎ分けることができる調香師であるが、コミュニケーション能力に著しく欠けて人と親しくすることができず、いつも孤独。
おまけにストレスからか、嗅覚を失くすという悲劇に見舞われる。
ギヨーム(グレゴリー・モンテル)は、離婚して仕事も親権も取り上げられそうな崖っぷち運転手。
悪党ではないが、こずるいことをして世の中を渡ってきたことが冒頭で示される。
こすい男でも、10歳の一人娘のことは愛している。
娘と暮らしたいばかりに、アンヌの我儘に耐えてお抱え運転手を勤める。

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調香師という職業が世の中にあるということすら知りませんでした。
アンヌは、ギョームが吸っていたタバコの銘柄、その葉の原産地まで当ててしまうのです。
しかし敏感過ぎる嗅覚を持っているが故に、一流ホテルのシーツの洗剤の匂いに耐えられず、何処に行くにもマイシーツを持参して換えなければならない。
不便なものです。
しかも年中笑ったら損!という顔をしており、人に対する礼儀もまるでなっていない。

その我儘女に手を焼いて時々切れそうになりながら相手を務めるギョームも、いい加減ずうずうしい男なので、まあ武士は相身互いといったところか。
腹を立てながらもアンヌのお陰で収入は安定し、思わぬ才能も発揮することになる。
この二人が安易に恋愛関係にならないところにも、味わいがありました。

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パリの香水業界が舞台で、エルメスやディオールが協力、監修している作品ということで、そうした世界を垣間見ることができました。
香りというものは不思議なもので、人によってその好き嫌いがはっきり分かれることがあります。
アンヌはかつて「ジャドール」(シャーリーズ・セロンのCMで有名になったディオールの香水)を生み出した天才という設定でしたが、私はその香りはどうにも好きになれませんでした。
あの有名なシャネルの5番も、私には下品としか思えませんでした。
といって香水が嫌いという訳ではなくて大好き、ディオールだったらディオリッシモ、シャネルだったら19番の優しい香りが好きです。
今はブルガリ、ジョー・マローン、エルメスなどのグリーン系の爽やかな香りが好きです。
ちなみに最近の歌で有名になった「ドルチェ&ガッバーナ」の香水は、甘すぎて嫌いです。


「パリの調香師」 http://parfums-movie.com/

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