ホーム > mixiユーザー(id:547825) > mixiユーザーの日記一覧 > 「ガラスの城の子どもたち」

mixiユーザー(id:547825)

2019年07月27日15:17

140 view

「ガラスの城の子どもたち」

先日観た映画「ガラスの城の約束」の原作を読んでみました。
「ニューヨーク・マガジン」の人気コラムニストのジャネット・ウォールズが
衝撃的な自身の半生を赤裸々に綴り、全米ベストセラーとなった作品。
2006年、アメリカ図書館協会アレックス賞を受賞。

365ページの長編で、2時間の映画では描き足りなかった詳細を知ることができました。
思った通り、映画よりも酷い生活実態が克明に。
両親の育児放棄ぶりは凄まじく、4人の子供たちはろくに食べ物も与えられない。
学校にお弁当を持って行くこともできず、ランチの時間にはトイレに隠れ、
級友のお弁当を盗み食いしたり、学校のゴミ箱から食べ残しを漁っていたと。
お風呂にも入れず、洗濯もして貰えず、そんな子供たちは学校でも散々苛められる。
しかし子供たちは親に一言も相談せず、自分たちだけで耐え、或いは闘って行く。

一家があちこち放浪した末に(借金取りから逃げ回っていたともいえる)、
父親の故郷、ウエストバージニアのウエルチに落ち着いたところで
両親が前の居住地フェニックスにいったん戻るシーンがあります。
その時の子供達のやり取りが悲しい。

”両親の乗った車が走り出すと、ブライアンがつぶやいた。
 「ちゃんと帰って来るかな?」
 「あたりまえじゃない」そうは答えたものの、私もブライアンと同じ思いだった。
 その頃、私たち子どもは次第に両親の負担になっているように感じられた。(中略)
 きっと戻って来ると信じよう、そう自分に言い聞かせた。信じていないと、
 両親が戻って来ないような気がした。このまま捨てられてしまうのかもしれないと。”

こんなことを13歳の子供に思わせる時点で、親として許せないと私は思うのです。

あるいは、その少し後のこんなシーン。
”その日一日、母はソファベッドの上で毛布を被ったまま、こんな人生は耐えられないと泣きじゃくっていた。
 毛布を頭に引きかぶり、さも自分が悲劇の主人公であるかのように振舞い、
 5歳児のように泣きじゃくっている、この女が自分の母親だなんて思いたくもなかった。
 母はこの時38歳、もう若くはないが年寄りでもない。
 あと25年もすれな自分も母と同じ年齢になるのだと、私は自分に語りかけた。
 その時自分がどんな暮らしをしているかは分からないが、母のようにだけはなるまい。
 こんな辺鄙な山間部の、暖房もないあばら家で目を泣き腫らしているような人間にだけはなるまい、
 そう心に誓い、教科書を手に家を出た。”

父親はアル中の無職ではあるが博識で哲学的でもあり、母親は教員免許も持ち、
だから無知無教養という訳では決してない。
子供達への深い愛情も持っているが、しかし親としての責任を果たすことができない。
そんな親を、ジャネットがどうやって許すことができたのか、
それが知りたくて読んでみたのですが…

親の無節操ぶりに、余計に腹が立っただけでした。
4人の子供達は生き永らえるために結束し、酷い環境から脱出するために
バイトと勉強に明け暮れ、次々と自立して行き、幸せな人生を勝ち取った。
そうした子供達を生み出したということが、親としての唯一の功績だったと言えるか。
三女のモーリーンだけは、こちらが書かれた時点では低迷しており、
このネグレクト、機能不完全家庭の犠牲者であったようです。

「ガラスの城の子どもたち」 https://tinyurl.com/y586oszx
映画についての日記 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1972014661&owner_id=547825

15 31

コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月27日 16:11
    両親揃って、無知無教養でないのに、どうして子供にそこまでできるのか、わかりませんね。
    こどもが両親の負担になっているように感じてしまうとは。
    親になることは大きな負担ではあるけれど、それは愛であるはずですね。
    愛というものがあればその負担は双方あるはずですね。
    この著者は、自分で人生を切り開いたのでしょうが、親に対して愛は失わなかったのでしょうか。
    親を憎まなかったのでしょうか。
    知人で、4人の子どものひとりだけに愛をそそいだ結果、一人は少年感化院に、ひとりは成人して一人暮らしを選び、
    母の葬儀には不満を述べたとか。
    私の知人はそういう母を今も愛してるようです。素敵な母だった、と。

    子どもに愛を持てないって、動物界ではタマにあるそうですね。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月27日 16:27
    はぁ〜。レポありがとうございました。

    拝読して「やはり…」と思いました。
    映画では両親を美化している気がしていたので。

    実態を知ると、著者がいかにスーパーウーマンなのかをより強く実感しますね。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月27日 16:27
    映画観たいです。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月27日 19:25
    先ほどテレビで観たネコ物語。二匹の仔猫と母猫の親子が他の雄ネコにいじめられて苦労するのを、父ネコが守ってあげるというネコ科動物には珍しい話でした。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月27日 21:40
    育児放棄されながら、それをバネにはねかえして人生の成功を勝ち取る人というのは本当に数少ない強い人間だと思います。だからベストセラーにもなったのでしょうね。ほとんどの場合はそうはならないでしょう。そして、自分の人生の悲惨を親への恨みだけで終わらせてしまうのだと思います。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月27日 21:53
    > mixiユーザー 

    この両親については、本当に不思議です。
    どうしてここまでのことができたのか?
    あえて言うなら、発達障害などの病名がつくのかもしれません。

    >親に対して愛は失わなかったのでしょうか。
    親を憎まなかったのでしょうか。

    私も映画を観た時、それがどうにも理解できなくて
    それで原作を読んでみたのです。
    そうしたら映画では描かれなかった親の実態がもっと詳細に分かってしまって
    余計に理解できなくなりました。

    4人の兄弟の中で一人だけを溺愛、
    後の3人は許せなかったことでしょうねえ。

    動物では、例えば生まれつきひ弱で小さな赤ん坊にはお乳をやらずに
    殺してしまうということもあるようですね。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月27日 21:55
    > mixiユーザー 

    映画では、例えば学校のいじめについては触れられていませんでしたね。
    酷いものだったようです。
    そりゃろくにお風呂も入らず、臭う子どもたち、そのくせ頭はよくてエラそうな口を利いたりしたら
    さぞ苛められるでしょうねえ。
    あの環境でよく、バーナード・カレッジに進んだものと思います。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月27日 21:55
    > mixiユーザー 

    日記の末尾に、映画についての感想日記をリンクしました。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月27日 21:56
    > mixiユーザー 

    それ、NHKのダーウィンか何かで見た気がします。
    父親が参加するのは、猫では珍しいのですってね?
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月27日 21:59
    > mixiユーザー 

    ですよねえ?
    最近だと、経堂のバス停児童殺傷事件の犯人が
    親に捨てられた経歴を持っていた気がします。
    この著者の姉弟4人はとても仲が良くて、お互いに助け合って
    逆境に耐えていたようなのですよ。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月27日 22:31
    > mixiユーザー はい、いつも日曜の夕方にやる「ダーウインが来た」選です。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月28日 00:56
    なんて酷い…あまりにも不可解で、おっしゃるように発達障害とかパーソナリティ障害とか、何らかの障害があったのかしら? せめて兄弟姉妹が仲が良くて救われたのでしょうね。
    核家族化して、自由な生き方が広がった反面、育児放棄されてしまっても虐待されても、周りからの目が行き届かなくなった日本でも、近いようなことがあるようですが、子供を育てる本能まで失っちゃったのかしら。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月28日 06:24
    zooeyさん 実は昨日zooeyさんの日記から映画を探して読ませていただきました手(チョキ)
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月28日 08:57
    次女が中学時の同級生に、4人姉妹でシングルの母を持つ女の子がいました。お母さんは忙しく構ってられないのか、洗濯してない体操着が体育祭の百足の練習の時匂って大変だったと言っていました。
    やはり、いじめにあっていて不登校にもなり、当時金八先生のような担任、クラスメート達と家まで行ったそうです。
    その後、その子がどうなったかは不明。
    子供は親を選べませんが、反面教師として逞しく生きて欲しいものです。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月28日 09:18
    > mixiユーザー 

    私もあれ、楽しみにしていますわーい(嬉しい顔)
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月28日 09:20
    > mixiユーザー 

    ご紹介したのはごく一部で
    もっと酷いことがこれでもかと書かれています。
    家族全員おなかを空かせている時に、母親だけ一人でハーシーのチョコを食べていたとかね。

    日本のような過密社会でも、中々目が行き届かない。
    ましてやあの広大なアメリカではねえ…
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月28日 09:20
    > mixiユーザー 

    わーい(嬉しい顔)
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月28日 09:22
    > mixiユーザー 

    やっぱりね。
    この本に出て来る子供たちは、親よりもよほどしっかりしていて
    大抵の家事はこなしていたようなのですが
    料理するにも冷蔵庫も材料もない、
    洗濯するにも洗濯機もなくてどうすることもできなかったみたい。
    大体、電気も来ていない廃屋に住んでいたようですし。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月28日 09:30
    その成功した著者は、現在の自分と親の関係については書いてないのですか。そこまで赤裸々に描くのであれば、親を憎みつづけている、とか、義務として愛してるとか、関わりない生き物ととらえてるか、でも自分を世に送り出してくれたことに感謝してるとか、どうなんでしょうか。
    自堕落な生き方の両親はもう他界されてるのか。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月28日 09:41
    > mixiユーザー 手(チョキ)
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月28日 11:13
    > mixiユーザー 

    書いています。
    父親はもう他界していますが、母親は相変わらずホームレスのような生活を続け、
    でも著者とは、たまに家族みんなで集まり、良い関係を持っていると。
    映画のエンドロールでも実際の父親や母親の映像が出て来て
    最後の映像では、著者の家にみんなで集まり、とんでもないせいかつだけど今思うと楽しかったよねと
    父親のことを笑いながら話していました。
    それを見て、どうして許すことができるのだろうと不思議で
    この本を読んでみたのです。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月28日 11:26
    それは想像を絶しますね。
    現実にあちこちに起きているネグレクトも、このような感じなのでしょう。

    >そんな親を、ジャネットがどうやって許すことができたのか、
    それが知りたくて読んでみたのですが…

    これね、自分の日記にも書いたのですが、言葉足らずでご理解いただけないみたいで(笑)。
    許してなんかいないと思いますよ。
    この親が良いか悪いかと言うと、絶対100%悪いんです。
    だから上三人は、逃げるようにして親から離れて、しばらく連絡を絶つ。
    若い頃は絶縁する気満々だったと思いますよ。

    でもこの親から生まれた事を消せるのかと言うと、出来ないでしょう?
    出来ないから、噓をつく。
    噓を付き続ける息苦しさは、多分当人じゃないとわからないと思います。
    少しずつ誰かに自分の生い立ちを話したと思います。
    この辺映画は劇的な変化になっていましたが。

    当初は罵詈雑言ばっかりだったはずだけど、話しているうちに、多分彼女を褒めた人がたくさんいたと思います。
    そうするうちに、恥ずかしい家庭、消したい過去より、今の自分を誇りに思う気持ちが上回ってきたと思います。
    気持ちの整理ですね。

    何かで読みましたが、ジャネットが自分lの生い立ちを書いたのは、こんな劣悪な環境で育った自分でも、普通の大人になれた。
    今辛い状況の子達へ、希望を捨てないで欲しいと思い書いたと有り、私の感想は的外れじゃなかったのだと思いました。
    憎しみが自身の向上のバネになることはありますが、それが続くと心身とも疲弊し、自分の心を蝕むと思います。
    許したのではなく、親に対する憎悪で、振り回される人生にけりをつけただけだと思います。
    それが他者に、許したと見えるのだと思います。

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月28日 12:11
    > mixiユーザー 

    ありがとうございます。
    ケイケイさんのコメント、日記を何度も読み返したのですが
    読解力不足ですみませんw

    この父親も酷いが、母親も酷い。
    読むにつれて、母親に対する嫌悪感が深まりました。
    上でちょっと書いた、チョコレートについての記述を写してみますね。

    ”父が出かけていて食料も底をついたある夜、なるべく食べ物のことは考えないようにして、私たちは居間に集まっていた。
    母はソファベッドに寝転んで、しきりに頭を毛布の中にもぐらせていた。
    ブライアンがいきなり毛布をめくった。
    すると母の横に、ハーシーの特大版板チョコが一枚、銀紙が破かれた状態で転がっていた。
    既に中身は半分になっていた。
    母は泣きだした。「しょうがないじゃない」そう言ってしゃくりあげる。
    「ママは甘い物がないと生きていけないの。パパのアルコールとおんなじよ」”

    いやもう、酷いでしょう?

    >許したのではなく、親に対する憎悪で、振り回される人生にけりをつけただけだと思います

    これには深く納得しました。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月28日 12:37
    いえいえ、私の書き方が悪いのですよ。

    >これには深く納得しました。

    ありがとうございます。

    >いやもう、酷いでしょう?

    酷いです(笑)。
    親になっては、行けない人同士だったんでしょうね。
    このお母さん、芸術面は優れていたかもしれませんが、映画でも最後映っていましたが、ゴミ屋敷だったでしょう?
    知的障害のボーダーだった可能性もあるかも?
    教員免許もあるとの事ですが、精神科に勤めている時、仕事が何をやっても上手く行かず、鬱に成り受診。
    検査をすると、発達障害、軽度知的障害、あるいはボーダー(IQ70〜80前後)が発見されると先生から聞きました。

    刑務所なんて、実に知的障害が受刑者の1/4弱なんだそう。
    刑務所に入って、療育手帳を取得する人も多いのだとか。
    ドロップアウトした理由が障害を知らずというのなら、本当に切ないです。

    ジャネットの両親は年齢のいったアメリカ人で、一概に比較は出来ないですが、日本でもボーダーの人たちが大卒だと言うのは、
    あまり珍しくないそうです。
    ボーダーで努力家の人は、ある一定までは成果が出るのですが、そこからの飛躍が難しいらしい。
    なので虐待のニュースが出る度、検査して欲しいなぁと思っています。
    障碍者なら、介護サービスを受ける事も可能ですから。

    悪いのは100%親なのですが、じゃどうすればいいのか?
    世の中も叩くばかり、建設的な意見が少ないのが、いつも不思議です。
    大事なのは、虐待を如何になくすかだと思うのですが。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月28日 18:51
    チョコレート隠れ食いのエピソードを読んで呆れました…。
    これは発達障害というより、人格障害ではないですかねぇ。

    > 母親は知的障害のボーダー

    子供の知能は遺伝と環境の影響が半々くらいだそうですが、
    総じて母親の影響が大きいと言われてます。

    十分な栄養と睡眠、知的好奇心を伸ばす豊かな生活環境などが
    子供の知能に大きく影響するんですって。

    超劣悪な条件で育った上、母親のIQまで低いとしたら、
    ジャネットたち4人が全員(100%)優秀という結果と
    なんだかしっくりこない気がします…。
     
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月28日 20:07
    > mixiユーザー 

    もっと酷いエピソードが山ほどありました。

    しかしこの母親、教員免許を持っているだけではなく、
    映画には出て来ませんでしたが、あまりにもお金がなくて、何度か教職についているのです。
    結局いつも長続きしませんでしたが。
    独特の哲学(非常に勝手な理論ですが)も持っているし、
    知的ボーダーだったとはあんまり思えないのですけどね。

    刑務所の四分の一という話は知りませんでした。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月28日 20:10
    > mixiユーザー 

    子供4人が死にそうにおなか空かせているところで
    こういうことをやってのけるのです。
    確かに人格障害ですねえ。

    上に書いたように、母親が知的障害者というのはピンと来ないのですが。
    4人の子供のうち一番下の子は、母親を刺して逮捕され、未成年だったのですぐに釈放されたようですが
    その後もまだ、パッとしなかったようです。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月28日 20:34
    4人のこどものうち、1番下の子が母親を刺した、ということで、やっとこの話が本当なのかと思えました。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月28日 21:38
    > mixiユーザー 

    その法廷で、家族は初めて、彼女をそこまで追い詰めたのは誰だとお互いを責めるのです。
    しかし父親は、三女には元々欠陥があった、母親は、三女が食べていたジャンクフードのせいだと主張したのですって。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月28日 23:40
    知的のボーダーではなくて、知的には遅れはない発達障害かパーソナリティ障害の感じかな?
    三女への両親の言及はあまりにもむごくて悲しいですね。親としての責任感はないのかしら…。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年07月29日 08:02
    > mixiユーザー 

    この部分はもう終章で、さらっとしか書いてないのですけどね。
    読むほどに、呆れました。

mixiユーザー

ログインしてコメントを投稿する