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2018年12月13日21:38

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インドの実話「パッドマン」

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インド初の国産生理用品製造を実現させた男の実話を元に作られた作品。
ラクシュミは、インドの小さな村で最愛の妻と新婚生活を送るが
貧しくて生理用品が買えず、不潔なボロ布を使っている妻の為に
安全で安価な生理用品を自分で作ろうとする。
ところが当時のインドでは生理は不浄なものとされ、その間、女性は穢れた存在として家にいることもできず、
そのことを話題にすることすらタブーであった。
男のくせにナプキンを作り、それを色々な女性に試してくれという彼は
家族や村人から変態扱いされ、一番理解して欲しい妻からも
「女性の秘め事に口出ししないで、これ以上私を辱めないで」と泣かれる始末。
それでもナプキン作りを続けた彼は、遂に変質者として村の裁判にかけられ、
妻は実家に帰され、母親や妹も村にいられず、一家離散状態。

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一体いつの話だろう?と訝りながら観ていたら、なんと2001年の話。
村を追い出され、すべてを失いながらも、ラクシュミはめげなかった。
金も学歴も何もない彼が逆境の中でどのように成功して行ったかが
インド映画らしく、歌とダンスと涙を織り交ぜながら、テンポよく描かれます。

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あれだけ妻の為に必死になっているのに
辱められたといって夫の元から逃げ出す妻、変態扱いして嘆き悲しむ彼の母親や妹。
観ていて歯痒く思いますが、古い価値観や因習に縛られる彼女たちに
他に選択肢はなかったのでしょう。
古い価値観や因習、女性蔑視が根強く残るのはインドのみならず、
世界にはそういった国々がまだまだあるのですから。

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実在のモデル、ムルナンダ氏は、1962年南インド生まれの男性なのだそうです。
当時、ナプキンの使用率わずか12%だったインドで安価な製品を製造できるパッド製作機を発明し、
かつ女性たちがその機械で作ったナプキンを安く販売するシステムを開発したことが
高く評価され、2014年には米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたのだそうです。
英語もろくに話せない彼が、国連で満場の観衆を前に、通訳なしでどうやって感動的なスピーチをしたのか?
それは是非、劇場でお確かめ下さい。

公式HP http://www.padman.jp/site/

20 14

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