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mixiユーザー(id:547825)

2018年05月01日18:01

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「息子が殺人犯になった」

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1999年4月20日、コロンビア州デンバーのコロンバイン高校で、同校の生徒、
エリック・ハリスとディラン・クレボルトが13人を殺害、24人を負傷させたあと自殺した。
この本は、犯人の一人、ディランの母スー・クレボルトによって書かれたものです。

この本のことを新聞の書評で知ってから、読んでみたいと思っていました。
どうしたら、あんな恐ろしい殺人鬼ができるのか?
母親は同じ家にいて、本当に何も気が付かなかったのか?
これを読めば、何か答えは見つかるのだろうか?

結論から言えば、特記できるようなものは何も見つかりませんでした。
著者は良妻賢母であり、教育関係者として優等生的な人生を送った女性だった。
夫を愛し、息子たちを愛情深く育て、自分の人生に満足していた。
あの日までは。

あの日を境に、著者は全世界から想像を絶する非難を浴び、奈落の底に落とされ、
それでもわが子を否定しきれない葛藤を持ちつつ、惨劇の原因を追究し続けています。
沢山の裁判を起こされ、財産をすべて失い、43年間連れ添った夫とも離婚し、
今は贖罪の思いを胸に、自殺防止の活動に奔走しているといいます。

事件後の長期にわたる研究の結果、スクールカーストによるいじめも認められ、
精神分析医の結論は
”エリック・ハリスは殺人的傾向のある精神病質者で、ディラン・クレボルトは
自殺傾向のある鬱病患者で、それぞれが相手の狂気を必要としていた”
ということなのだそうです。

しかし、病名をつけることに何の意味があるのだろう?とも思います。
この本を読む限り、ディランは愛情深い家庭に育った、普通の少年にしか見えないのですから。
私の下手な説明より、著者の文章を少しご紹介したいと思います。

”問題は何かって?現実はそうではないことだ。
ディランの行動も、彼の本当の姿もそこにぴったりとはまらないことだ。
彼はマンガに出てくるような瞳に風車の模様があるような悪者ではない。
この凶悪で残虐な犯行の裏にある真実はずっと不穏なもので、犯人である彼は
「ちゃんとした家庭」に育った、のんきで内気で人好きのする青年だった。
トムも私も、ディランがテレビの見過ぎや砂糖の多いシリアルの摂り過ぎにならないよう制限する、教育熱心な親だった。息子たちが観る映画を制限していたし、寝かしつけの時にはお話を聞かせ、お祈りをし、抱きしめていた。
事件の前の年にいくつか問題行動があった以外は、ディランは典型的な良い子だった。
育てやすく、一緒にいるのが楽しい、私たちの自慢の息子だった。”

400ページに及ぶこの本が上梓されたのは、事件から16年経ってからなのだそうです。

『息子が殺人犯になった』 https://tinyurl.com/yaag2heu

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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年05月01日 18:12
    ふむ。
    これは重い内容の本ですね。
    これに心を止められたのは、やはりzooeyさんが母親だからでしょうね。
    ただ、あの酒鬼薔薇の母親の手記のように、そこからだけでは、何も見えてこないのでしょうね。母親も、地獄の始まりだったでしょうね。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年05月01日 18:20
    > mixiユーザー 

    ええ、酒鬼薔薇事件が起きた時は子育て真っ最中だったので
    出版された時、すぐに読みました。
    確かに何も見えて来ませんでしたが。
    あちらよりは、コロンバイン事件の手記の方が遥かに読み応えはあります。
    この著者はかなり冷静に自分や息子を分析しているように思います。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年05月01日 18:25
    私の旧友が、男女2人の子どもが大学を卒業したとき、「陽虎。とりあえず誰をも殺しも、殺されもせず、良かったよ」と、いってました。ヘンに、リアリティのある言葉でしたね。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年05月01日 18:33
    > mixiユーザー 

    分かるような気がします。
    我家の息子たちがグレもせず、引きこもりにもならず、社会人になって自立したのは
    殆ど奇跡のように思っています。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年05月01日 22:45
    私も書評サイトで知り、強い印象を受けました。
    結局これだという原因や結論はどうしても導きだされなかったということに、殺伐とした虚無感が漂ってくるような気がしましたが、それでも行動し続けないといられない母親に、なんともいえない痛ましさを感じます。
    (ゆえに、なかなか手にとって読もうという気にはならないのですが。)

    彼女は神にすがることはしたのでしょうか?
    ・・・ああ、でも読んでいない身で、こういう質問だけするのはいささか心得違いというものですね。
    自分の中で想像するにとどめます。
    もしかしたら、いつか読んでみるかもしれません。

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年05月01日 23:16
    これは子どもを持つ親にとっての最大の恐怖でしょうね。
    今は無事に自立してくれるだけで幸運というしかありません。

    この事件だったかどうかは忘れましたが、同じような学校での乱射事件の犯人の親に、慰めの手紙がどっさり届いたという記事を読んだ記憶があります。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年05月01日 23:42
    > mixiユーザー 

    この人は、昔から書くことが好きだったのですって。
    なので書かずにはいられないという感じで書き殴った日記の文が
    この本の中のあちこちに、日付つきで挿入されています。

    ユダヤ系の家で、過ぎ越しの祭りを親戚と祝ったなどという記述はありましたが
    そういえば神にすがるということはあまりなかったような…
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年05月01日 23:44
    > mixiユーザー 

    本当にね
    子どもが被害者になるのは怖いが
    加害者になるのはもっと怖い。
    この事件の第一報を聞いたときに、思わず息子が自殺することを願ったという、
    悲しい記述がありました。

    慰めの手紙や言葉も届いたようですが
    それよりも非難の方が圧倒的に多かったようですよ。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年05月01日 23:57
    日本で、少年の凶悪犯罪が起きると、大した情報もなしに、社会がヒステリックに少年や家族を一斉リンチします。
    しかし、そういうことは、この本にあるように、不幸にして、普通の親子にも起こりえます。もし自分が親の立場に立たされたら、耐えられず自死してしまうでしょうか。
    あるいは、被害者になるか加害者になるかの境目は、それほど自明ではありません。さらに言えば、加害者となった少年をいじめた多数の処罰されない同級生を憎みます。

    いずれにせよ、私は、少年犯罪者に対して、(被害者でもないのに)寄ってたかって非難を浴びせる多数者の側には立ちたくないと思います。
    そういう少年を死刑にしたところで、何も変わらないと思います。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年05月02日 09:45
    > mixiユーザー 

    幼女連続誘拐殺人事件の宮崎勤の父親は自殺したのですよね。
    私はあのニュースが連日報道された1989年の8月の初め、
    次男を出産して産院の個室に入院しており、
    テレビで一日中そのニュースを報道していたので、頭にこびりついているのです。
    自分の隣に眠る生まれたての次男を見て、宮崎勤にもそういう瞬間があったのにと
    思わざるを得ませんでした。

    私は海外に住んだことはないので詳しくは知りませんが
    アメリカでも、加害者家族への風当たりは相当なもののようですよ。
    この本は、事件の一報を受けた著者が、マスコミや近所の人間からの攻撃を避けて
    自分の家にいられず、夫の姉の家の地下室に匿って貰う所から始まるのです。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年05月02日 11:29
    そう言えば、最近も何かの事件で、同じの姓の人が、犯罪少年の父親だと誤った情報をネットで書き込まれて、大変な脅迫被害にあっているというニュースを見ました。
    書いている方は、何かの正義感なのか、ただ不満のはけ口で面白がったのか、わかりませんが、とんでもなく恐い社会に住んでるなと思います。

    過去には、スマイリーキクチさん事件というのがありましたが、そのころから、ネットや社会がよくなっているとは感じられません。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年05月02日 20:48
    > mixiユーザー 

    スマイリーキクチ事件、ありましたね。
    ネットはその匿名性から、一つ間違うと本当に怖いですね。
    こんな便利なものはないというのも
    一面の事実ですが…

mixiユーザー

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