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2016年07月06日23:11

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「ブルックリン」

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巷でやたら評判がよく、日経の映画評でも星5つだった本作でしたが…
結論から言うと、私はあまり感動しませんでした。
『ハイ・フィデリティ』『アバウト・ア・ボーイ』を書いたニック・ホーンビィの脚本というので
期待したのですが。

アイルランドの片田舎で生まれ育ったエイリッシュは、聡明な姉の勧めもあり、
職を求めて一人で新天地アメリカに渡る。
ブルックリンの女子寮に住み、高級デパートで販売員として働く。
孤独とホームシックと闘いながらも夜学に通い、イタリア系の男性と恋に落ちる。
そんな時、姉が亡くなって、彼女は一時帰国する。
アメリカで洗練された彼女を、故郷の人々は以前とは違う眼で見るようになった。
地元の御曹司からも求愛され、二つの国、二人の男性の間で千々に迷うエイリッシュ。

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内気な田舎娘であったエイリッシュが、孤独に耐え、困難を乗り越えて成長してゆく姿は
見ていて心地よいものです。
自信のなかった彼女が夜学に通い、スキルを身に着けて一人前になってゆく様も心強い。
おどおどした田舎娘が、鮮やかなドレスを着こなす美しい女性になって行く。
しかし、アイルランドに戻ってからは?
あそこで意地悪な食料品店のおかみが登場しなかったら、彼女はどうしていたのか?
自分にとってより条件の良い選択肢を撰んでいたのか?

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言うまでもなく、アメリカは移民の国。
閉鎖的なアイルランドの田舎と違って、自由と平等がある1950年代の新世界。
そんな今更ながらのアメリカ礼賛と、女の狡さ、したたかさが私には鼻に付いてしまったのでした。
背景やファッションの色彩、特にアイリッシュカラーの緑は非常に綺麗だったのですが。
ちょっと残念…

公式HP http://www.foxmovies-jp.com/brooklyn-movie/
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