理想の音楽仕事 (#475)

side A
1. I Love You / くるり
2. 心に雲を持つ少年 / サニーデイ・サービス
3. 光線 / 堀込泰行
4. 涙をふいて / 堀込泰行
5. お墓 / RC Succession

side B
1. 大阪万博 / くるり
2. Quiet Air/Gioia / Fleet Foxes
3. シーサイド・シークェンス / キリンジ
4. 蜃気楼の街 / 大貫妙子
5. Silent Silhouettes / Aksak Maboul

bonus
1. Take Me to the Water / Julie Driscoll, Brian Auger & The Trinity
2. Tropic of Capricorn / Julie Driscoll, Brian Auger & The Trinity

またしても３ヶ月半という大ブランクを空けてしまいましたが、上記のプレイリスト（レベル３の648巻目）は相も変わらずいろんな時代のいろんな国の音楽が脈略なく登場してきます。こうして見るとだいぶＪポップ寄りだけどね。

今年の５月は清志郎さんの13回忌ということで、あの時まとめて買った数枚に入らなかった（というか、店頭になかった）２枚を注文してみようとなったのでした。82年のBEAT POPSと翌年のＯＫ。この頃まではＦＭで聴いてはいたんだよね。
ただ、注文時のあれだこれだで、到着順がＯＫのほうが先になってしまったのでした。というわけでお墓。

くるりの新作『天才の愛』は、Fanfanさん参加から10年、ようやくギター＋ベース＋トランペットという特異なフォーマットのバンドにふさわしい音楽の形が見つかったように聴こえる作品集ですね。
特に「野球」なんて曲は、甲子園ではお馴染み過ぎるあのチャンステーマに乗せて古今の名選手たちの名前を次々にコールするというそれだけの曲ですが、誰が聞いても笑顔にならずにゃおれないだろうっていう勢いがあります。これなんかラッパなしでは考えられないもんね。（まあ、此度は選曲されなさそうなんですが）
アルバム冒頭から「I Love You」と大きく出ているわけなんですが、歌詞の内容にはおよそ男女の愛や人類愛につながりそうな要素はほとんど感じられず、

やれそうで　無理そうな　仕事ばっかり
やれそうで　無理そうな　やつらばっかり

このキラーフレーズ２行に思いっきり持ってかれ（＝共感させられ）てるわけなんですが、このやさぐれムードにマリンバを使った軽やかなアレンジを合わせて「I Love You」とハンコを押す。このセンスですよ。
あと今日はこの巻のアタマ４曲が訳あって紹介できなかったんですが、その中に入っている「コトコトことでん」もホントかわいい。こういう電車ソングってたぶん依頼があって書いてるんだろうと思うけど、同じ音楽を生業にするのでもこういう仕事ができるのは本当最高だろうなあ、って思います。

やっぱり３ヶ月も歩いてないと体重は膨張気味です。今日は80.4kgだけど実は「ちょっとホッとした」くらいで。