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2021年05月24日03:08

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Dice is my God (#471)

side A
1. Pavlov's Bell / Aimee Mann ***
2. Just a Little Bit of Love / Curtis Mayfield **
3. Highway / The Fireman *
4. Dominoes / Paul McCartney **
5. Distractions / Paul McCartney ***

side B
1. Driving Rain / Paul McCartney *'
2. I Can't Get My Head around It / Aimee Mann *
3. How Am I Different / Aimee Mann ***
4. Back in Brazil / Paul McCartney *
5. 3 Legs / Paul & Linda McCartney *
6. Here Today / Paul McCartney *'

bonus
1. Dynamic Calories / Stephen Malkmus & the Jicks *
2. A Song from under the Floorboards / Magazine *
3. I Don't Know / Paul McCartney *'
4. O' Caroline / Matching Mole *
5. Take It Away / Paul McCartney *
6. Fall out / Mansun *

ウォーキングにこの「レベル2.4」シリーズを使うのはひっさびさであります。MDのほうでダメになってしまったディスクが多少出てきたころからウォークマンNW-A25に256kbpsでリストアをはじめまだ道半ばなのですが、
わけあって本日のスタート曲に選んだPavlov's Bellが入っているこのプレイリスト「ma-mcc」をシャッフル再生です。ちなみにこういう使い方はお風呂とかドライブでもやります。
そうなのです。Shuffle is my God! (こんな英語でええんやろか)

なお、アーティスト名の後の*印はいつもの「レベル●」というのに対応しています。もちろん*の数が多いほどお気に入りということです。
それにしても今日の本篇。The Firemanも含めポールさんのヒット率の高いこと! 11曲中7曲って…まあリスト全体を見ても88曲中40曲がポール関係(ウイングス含む)でしたが。
Back in Brazilは、本来だったらかなり好きな曲で、**あるいは***が付いたって不思議ではないのですが、曲の真ん中と終わりに出てくる
「イチバン!」
という唐突なチャントの繰り返しが、すべてを台無しにしてくれています。
まったく、こんなしょーもないコト言ってないで、テロリスト集団IOCにキツーいひと言を喰らわしてやってくれませんかね!

パンチパンチパンチパンチ衝撃

『神はサイコロを振らない』という名前のバンドがあります。まあ彼らの曲が僕のプレイリストに載る可能性は高くはなさそうではあるのですが、
テレビで彼らの話を聞いていてVo氏の「暴君ぶり」を示すエピソードが面白かったのでちょっと紹介しますと、
ある日このバンドのGt氏が「40万くらいの」高いギターを買ってきてスタジオに現れたのですが、Vo氏は
「そのギター、高いかなんだか知らないが、おれはちっとも良いと思わねえから。今すぐ売って別のギター買ってこい!」
とかなんとか、おっしゃったのだそうで。

それで、演奏している彼らの姿を見ますと、Gt氏の使用楽器はジャズマスターであった、という。おそらく40万くらいのギターはレスポールとかPRSとか、そういうタイプだったんでしょうね。その選択およびこだわりは正しい方向かつ好感が持てるものとさえ言えそうなのではありますが、
でもねえ、それはそれとして、「自分の思いどおりにならないもの」との葛藤の果てに何か新しいものが生まれる、という発想にはならなかったのだろうか、と少し残念にも思われるのです。
――まあ、『神はサイコロを振らない』すなわち全ての自然現象は必然である、という意味合いのアルベルト・アインシュタインの言葉をバンド名に選んだ人(たち)としては、首尾一貫しているということなのかも知れませんが。

「神はサイコロを振らない」と全く正反対の位相に位置するテーゼが、「実力も運のうち」byマイケル・サンデル、ではないでしょうか。
現在のグローバル資本主義において自明とされる「能力主義」に叛旗を翻し、もはやその4文字に正義はない、と宣言するのが同書の眼目と思われます。
僕がその大意を勝手に嚙み砕くと「富が能力に応じて分配されることには一分の理はあるものの、現状の分配方法は能力の2乗いや3乗以上の指数関数的に不均衡な形となっており、さらにかつての産業社会とは異なり社会への貢献度合に応じて分配される性質のものとは全くなっていない。この状況は少なくとも是正されなければならない」ということになり、確認する意味でも(やっぱり)読んでみようと思ったのですが、
先日本屋に行ったら影も形もない。検索システムを使ったら「取り扱い中」と出ていたのですが、表示されたNo.の書棚に行っても…やっぱり無いんだよね。
恐らく、売り切れたのでしょう。

代わりに入手してきたのが、マンガ家いましろたかし氏久々の単独作品「未来人サイジョー」全3巻。なんと、買ってきたその日の就寝時にベッド脇に置き、結局朝まで4時間ほどで全巻読破してしまいました! それくらい面白かったということです。

もう、こういうのはネタバレが何をおいてもいけませんので最小限にとどめますが、いわゆるタイムスリップものです。しがない漫画アシスタントが50年前の日本に投げ出され、さあどうやってサバイブする? という物語。
そしてこの作者の紡ぐ物語は、これまでも決して読者に爽快なカタルシスを与える展開にはならない、だからこそ味わい深い、というものではあるんですが、
今回はそれまでの彼の作品にはいないタイプの主要キャラクターも登場しますし、なにしろ主人公には50年後までの日本カルチャーをよく知っているというアドバンテージがありますから、さあどうなるんだろうというちょっとした高揚感とともに読み進めることが
できますが…ハイここまで!

で、一般論としてタイムスリップものは「神はサイコロを振らない」テーゼへの挑戦という側面があると思うのですが、
そこで作者・主人公に共通の葛藤対象となるのが「歴史を変えてしまう」ことへの忌避感、つまりはデカルトやアインシュタインへのリスペクトということになるのでしょう。
本作でもそういう葛藤の場面は幾度か現れますが、いましろ先生はなかなか意外な方法でこの葛藤に落とし前をつけてくれています。
それがまた、味わいの深さにもなっています。
歴史は、宇宙は、ひとつじゃない! ――といいなあ。

本日は…79.3kgざんす。
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