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2021年06月20日00:41

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こんな時だからこそ政治家に、もっと率直で誠実な言葉を望むのは無理なのか。

下記は、6月19日 付の 産経抄 です。

                  記

もとより政治家の発言は虚実入り乱れ、額面通りには受け取れない。迂闊(うかつ)に本心を口にすれば揚げ足を取られたり、言わずもがなだと批判されたりする場合もある。それは承知しているが、国会閉会翌日の17日に耳にした2つの発言には、目が点になった。

▼「(公明党が)決議を止めたという話は全くない。自民党がまず党内で一致しないといけない」。公明党の北側一雄副代表は記者会見で、中国による少数民族の人権侵害を非難する国会決議案採択が見送られた責任を、自民党内の手続きの遅れに転嫁した。誰が納得しようか。

▼確かに、自民党が決議案を了承したのは15日になってからだった。だが、それは公明党がなかなか首を縦に振らないことも影響していた。「人権の党」を名乗る公明党は、連立を組む自民党の対応が遅いと思ったら、背中を押せばいいではないか。

▼一方、立憲民主党の枝野幸男代表はようやく態度を明確にした。「理念に違う部分があり、(共産党との)連立政権は考えていない」。最大の支持団体で、共産党と対立する連合の会合での表明である。ただし、政策面での部分的連携や次期衆院選での候補者一本化には努めるという。

▼連合のメンツを立てつつ、共産党との選挙協力は進める。これが立憲民主党の掲げる「まっとうな政治」なのか。枝野氏は自身の立場を「保守でありリベラル」と定義するが、足元を支えるのは共産主義か。『日本書紀』に登場する前後両面に顔を持つ鬼神、両面宿儺(すくな)もまさに顔負けである。

▼ただでさえ長引くコロナ禍にあって、感染症の専門家の意見もあてにならないという不信感が社会に蔓延(まんえん)している。こんな時だからこそ政治家に、もっと率直で誠実な言葉を望むのは無理なのか。


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