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2019年11月20日17:14

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安倍晋三首相の在任日数が今日、桂を超えて憲政史上最長となった。

 下記は、2019.11.20 付の 産経抄 です。

                        記

 「玉座(ぎょくざ)を以(もっ)て胸壁(きょうへき)と為(な)し、詔勅(しょうちょく)を以て弾丸に代(か)へて政敵を倒さんとす…」。大正2(1913)年2月、後に「憲政の神様」と称(たた)えられる尾崎行雄の名演説の矛先は、当時の桂太郎首相に向けられていた。尾崎にあおられ議事堂に押しかけた民衆によって、桂は内閣総辞職に追い込まれる。

 ▼「あのニコポン宰相ですか」。『桂太郎』(ミネルヴァ書房)のあとがきで、著者の小林道彦さんが、ある大学の教員が示した桂に対する紋切り型の反応に触れていた。ニコニコ笑いながら、ポンと肩をたたく。相手を説得する際のしぐさを揶揄(やゆ)して、新聞記者がつけたあだ名である。

 ▼長州藩出身の元軍人の桂は従来、維新の元勲たちに比べて、負のイメージが強かった。もっともただの調整型の政治家だったら、3度にわたり通算2886日もの長期政権を担えるはずがない。しかもその間に、日英同盟の締結、日露戦争の勝利、韓国の併合、不平等条約の改正など、明治日本の懸案を次々に解決しているのだ。近年の再評価は当然である。

 ▼安倍晋三首相の在任日数が今日、桂を超えて憲政史上最長となった。もちろん、長く続けばすべてよし、とはならない。昨今の「桜を見る会」の騒動を見れば、長期政権のゆるみが出ているのは明らかである。

 ▼結局、首相として何をなしたかで、後世の評価が決まる。気を引き締めて、悲願とする憲法改正、北朝鮮による日本人拉致問題の解決に取り組んでほしい。

 ▼小林さんによれば、桂には加藤高明、浜口雄幸、若槻礼次郎ら、戦前の二大政党時代を代表する政治家を育てた功績もある。「予が生命は政治である」。死の床で口にした言葉だという。政治家としての闘志はまったく失われていなかった。

 https://special.sankei.com/f/sankeisyo/article/20191120/0001.html
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