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2016年07月31日12:41

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拉致の実行犯・辛光洙容疑者が北のテレビに登場した? 変わらぬ英雄扱いは日本への挑発か

 下記は、2016.7.31 付の産経ニュース【北朝鮮拉致】です。

                        記

 北朝鮮の国営メディア、朝鮮中央テレビが23日に報じた定時ニュースに、元工作員とみられる男の姿が映し出されたとラヂオプレス(RP)が報じた。元工作員の名は辛光洙(シン・グァンス)。日本人拉致を実行したとして、日本の警察当局から国際手配されている容疑者だ。北朝鮮では逆に、「英雄」と称されてきた辛容疑者。今回北朝鮮の公的メディアに登場したのが辛容疑者本人だとすれば、日本人を無慈悲にさらっていった男が北朝鮮では今も、英雄視されているというふざけた状況がうかがえる。

日本生まれ、戦後に半島に渡って工作員に

 RPによると、辛容疑者とみられる人物が北朝鮮の公式メディアの映像に登場したのは2008年9月以来8年ぶりとなる。

 辛容疑者は昭和53年7月、福井県小浜市から地村保志さん(61)と妻の富貴恵さん(61)を北朝鮮に拉致。55年6月には、日本人になりすます目的で、宮崎県から原敕晁(ただあき)さん(79)=拉致当時(43)=を北朝鮮に連れ去ったとして、国際手配されている。

 辛容疑者は1985(昭和60)年2月、韓国で国家保安法違反の疑いで逮捕され、その後ソウル地裁で死刑判決を受けた。

 その判決文によると、昭和4年に静岡県で生まれた辛容疑者は戦後、朝鮮半島に渡り、朝鮮戦争に参加。1971(昭和46)年に北朝鮮工作員として選抜される。昭和48年7月、辛容疑者は石川県から密入国。工作員として生まれ故郷である日本の土を再び踏んだ。その後は日本各地で協力者を獲得し、工作活動を進める。その過程で、地村さん夫妻や原さん拉致を実行した。

 拉致実行犯としての顔だけでなく、北朝鮮では日本人拉致被害者の教育係としての顔も持っていた辛容疑者。横田めぐみさん(51)=拉致当時(13)=や田口八重子さん(60)=拉致当時(22)、地村富貴恵さん、曽我ひとみさん(57)に朝鮮語などを教え、さらに“監視役”として拉致被害者を厳しく見張っていたことが分かっている。

北では切手発行するほど称賛

 1985年に韓国で逮捕された辛容疑者は、韓国当局の調べに対し、原さんの拉致について認めた。だが、金大中政権下で恩赦を受けて釈放され、2000年秋、政治的思想の転向を拒否した服役囚を指す「非転向長期囚」として北朝鮮に戻った。その後、北朝鮮では「英雄」として切手が発売されるほどの称賛を受けた。

 RPによると、朝鮮中央テレビが映した辛容疑者とみられる人物は21日、平壌で開かれた北朝鮮の統一運動団体の結成70周年を記念する中央報告会に出席。その人物は非転向長期囚とみられる一団の中にいた。

 顔も似ており、非転向長期囚がいた場所にいたとするなら、さらに人物は辛容疑者である可能性が高まるが、北朝鮮が何らかの意図をもって、その人物を国営メディアで映し出したのかは分かっていない。

 だが、北朝鮮が日本をなめきっているということはうかがえる。日本政府はこれまで再三にわたって、拉致被害者の早期帰国とともに、拉致実行犯の身柄引き渡しを北朝鮮に求め続けているからだ。北朝鮮は日本側の要求に応じていないばかりか、堂々とテレビカメラの前に拉致実行犯を出した。日本を馬鹿にしているとしか受け取れない行為として記憶すべきだろう。
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 http://www.sankei.com/affairs/news/160731/afr1607310002-n1.html
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