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2016年01月27日09:55

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たかなみ型護衛艦 むらさめ型より打撃力を大幅アップ 海賊・不審船への対処に威力 韓国と共同訓練も

 下記は、2016.1.27 付の産経ニュースの【防衛最前線(54)】です。

                      記

 海上自衛隊の主力として、敵の艦艇や潜水艦への対処を主任務とするのが「たかなみ型」護衛艦だ。「むらさめ型」護衛艦の改良発展型として、平成15年に1番艦の「たかなみ」が竣工。18年までに「おおなみ」や「まきなみ」など計5隻が建造されている。

 船体は全長151メートル、幅17・4メートルで、乗組員は170人。最大速力は30ノット(時速約55キロ)を誇る。

 サイズはむらさめ型と同じだが、打撃力を大幅に向上させたことが特徴といえる。主砲に127ミリ速射砲を搭載。シースパロー短SAM(艦対空ミサイル)とアスロックSUM(滞潜兵器)を発射可能なVLS装置、高性能20ミリ機関砲2基、SSM(艦対艦ミサイル)などを備える。哨戒ヘリコプター1機も搭載できる。

 たかなみ型護衛艦は、海自がアフリカ東部のソマリア沖アデン湾で展開している海賊対処任務でも主力を担う。現在、海自は2隻の護衛艦をアデン湾に派遣し、民間船舶の直接護衛と、各国と連携するゾーンディフェンスを行っている。派遣する艦艇は、たかなみ型とむらさめ型を基本としている。

 海自幹部は「海賊に対処できる能力があることに加え、その威容で海賊や不審船の活動を圧倒することも重要だ。たかなみ型はうってつけといえる」と強調する。

 たかなみ型をはじめとする海自艦艇の貢献ぶりは、数字が物語っている。21年の派遣当時、アデン湾での海賊事案は年間200件を超えていたが、年々減少し、昨年は速報値ベースでついにゼロになった。海自の直接護衛回数は累計で約700回、ゾーンディフェンスの実施日数は累計で約600日に達し、その間、1隻の被害も出さずに任務を遂行している。

 海賊の発生件数がゼロになったことを受け、野党の一部からは、海賊対処任務を継続する必要性に疑問を差し挟む声もあるが、安全保障上の「抑止力」をまったく考慮しない意見と言わざるを得ない。

 安倍晋三首相は今国会で「海賊事案がゼロになったのは、自衛隊も参加したゾーンディフェンスの抑止力がきいた。(自衛隊が手を引けば)また海賊事案が起きかねない」と野党の指摘を一蹴している。

 たかなみ型の最新艦にあたる5番艦「すずなみ」は昨年12月、アデン湾で韓国海軍と共同訓練を行った。部隊同士の親善交流が目的だったが、韓国海軍は共同訓練実施の公表を控えるよう海自に求めていることが、産経新聞の取材で明らかになっている。

 韓国国内には反日感情が根強いことから、韓国海軍が配慮したとみられる。海自幹部は「東アジアの安定のためには日米韓が緊密に連携する必要があるが、韓国軍が世論にとらわれる限り、信頼関係の構築にはまだ時間がかかる」と漏らす。(政治部 石鍋圭)

 http://www.sankei.com/premium/news/160127/prm1601270003-n1.html
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