人間が吐き出すCO2で、地球は温暖化する、と言う。
そして、火山が吐き出す噴煙で、地球から夏が消える。
浅間山の噴火が徳川幕府を弱体化させた。
噴火しなかったら、その後、体力を維持した幕府と東日本の公武合体派が勝利して、会津と長州の立場は逆転、長州藩が改易になっていたかもしれない。
1783年、アイスランドのラギ火山が噴火、ヨーロッパは一気に寒冷化し、農業に大打撃を受けたフランスは社会が不安定化して、フランス革命が勃発する。
近代思想は人間中心だ。歴史は人間の理念が動かす。革命だって人間のイデオロギーによって成就する。
・・・と考えるが、実際は、火山のボカン!一発で、人間が右往左往して、歴史が変わったのである。
民主主義も人権思想も、人間ではなく、火山が生み出したとすれば、悲しい話だ。
1815年、インドネシアのタンボラ火山の噴火で、ヨーロッパが冷夏・豪雨に見舞われ、フランスはまた飢饉、フランス革命が産んだナポレオンがワーテルローで敗北する。
フランス革命は、火山が産んで、火山が終わらせた。
となれば、理念に生きたカントさんもヘーゲルさんもガッカリである。
人間が吐き出すCO2の温暖化が勝つか?
火山が吐き出す噴煙の寒冷化が勝つか?
今世紀中に、もう1回くらい勝負がありそうだ。
どっちが勝っても、大量に人間とその他の生物が死ぬけれど。
■ピナトゥボより小規模か=トンガの海底火山噴火―専門家
(時事通信社 - 01月16日 20:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6815062
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