画家は真っ白なキャンバスに絵の具を塗りたくる。
真っ白なキャンバスはまだ売り物になる「商品」だが、絵の具で汚した後は、「芸術品」になるか?「ゴミ」になるか?わからない。
陶芸家のこねる粘土も、今からどんな形にもなれる「可能性」から、焼いてしまった後は、芸術品になるか?割って捨てるか?しかない。
可能性≒商品から、芸術品になるか?ゴミになるか?
ショップで買った商品が、生涯のお気に入りになるか?もう要らないと捨てられるか?
芸術家も、あなたも、やってることに、大した違いはないのだ。
整形男子・アレンの目標は人造人間「施術はポジティブに。“負の整形”はしてはいけない」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=5893763
彼も、美を追求する一種の芸術家だ。
画家のキャンバス、陶芸家の粘土が、彼の場合は、自分の肉体だというだけの話。
キャンバスが芸術品にあるか?粗大ゴミか?
粘土が芸術品にあるか?割って捨てるか?
肉体が美しくなるか?醜くなるか?
これも、あなたと、あんまり違いはない。
大学に行って、経済学を勉強するか? 医学を勉強するか? 学校なんか行かずに親方について大工になるか? カネを貯めてラーメン屋を開業するか? 東京に出て働くか? 地元に残るか? あの子と結婚するか? 子供を産むか? 家をローンで買うか? AKBの握手券を大人買いか? この金で酒を呑むか? 貯金するか?
その判断で、あなたの人生は変わる。
後でやり直せる判断もあるが、だいたいは、もうやり直せない。
40歳営業マンが、今から医者になりたい!、というのは、かなり難しい。
子供を作ってから、こんなはずじゃなかった、は通用しない。
整形してから、元に戻せないのと同じである。
バンクシーは公共物にイタズラ描きをする。賞賛する人もいるし、怒る人もいる。
整形好きは自分の肉体にメスを入れる。賞賛する人もいるし、馬鹿にする人もいる。
整形好きを馬鹿にしてる皆さんだって、人生を「整形」し続けているのだ。
頑張ったつもりなのに、こんなに醜く終わるなんて思ってなかった、それが人生の最期ではないか。
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