【映画】３月中旬

★＝しまね映画塾作品
３月12日「アイラと不機嫌な私」★19年 脚本監督 平井剛史
　亡くなった父が残した金庫には、大切なものが入っていました。という温かい話。ありきたりの内容なのだけど、余韻の残るいいまとめ方でした。

３月14日「シティーハンター　新宿プライベート・アイズ」19年 脚本 加藤陽一 総監督 こだま兼嗣
　20年ぶりの新作。新宿駅の掲示板の設定がＡＲになっているなど時代を感じさせるものの、ブランクを感じさせない作りで満足。喫茶キャッツ・アイに置かれたロボットが捻りのある伏線だと思ったんだけど、そこだけ気になりました。

３月15日「ジャップ・ザ・ロック・リボルバー」09年 監督 島田角栄
　聴覚障害者４人とひとりの健聴者からなるロックバンドのドキュメンタリー。練習やライブの映像を挟みながら一人一人に対するインタビューを中心に構成されています。「失礼なことを聞くようですけど」と、失礼なことしか聞かない監督。

３月16日「影の軍団 服部半蔵」80年 脚本 高田宏治 志村正浩 山田隆之 監督 工藤栄一
　渡瀬恒彦と西郷輝彦の二人が上と下の服部半蔵なのだけど、上下の違いがせりふ以外に分からない(西郷側の部下が出てこない)し、戦闘シーンで突然アメフトを始めるし、渡瀬の妹は何の伏線もなく死ぬし…で、訳が分からん映画でした。

３月17日「太陽の王子ホルスの大冒険」(再)68年 脚本 深沢一夫 監督 高畑勲
　苦しいときは「ホルス」を見るのです。

３月18日「岡本忠成作品集vol.3」
「忘れられた人形」(再)80年 脚本監督 岡本忠成
「白い象」(再)81年 脚本 東川洋子 脚本監督 岡本忠成
「ふらいぱんじいさん」(再)81年 脚本 東川洋子 永倉薫平 脚本監督 岡本忠成
「おこんじょうるり」(再)82年 脚本監督 岡本忠成
「ヒトの来た遠く長い道」(再)89年 脚本 東川洋子 監督 岡本忠成
「注文の多い料理店」(再)91年 脚本監督 岡本忠成
　「おこんじょうるり」が見たくて引っ張り出しました。日本映画で初めていたこを主役にした作品と言っていいのかな。

３月19日「全員、片思い」16年
　片思いをテーマにした投稿をラジオ番組で７本紹介するという形で、８本の短編で作られたアンソロジー。キャストの特撮率が高くて笑っちゃいました。
「ラジオパーソナリティ」脚本監督 伊藤秀裕
　各短編をつなぐ話であり、それ自体も片思いストーリー。加藤雅也と共にメインを務めるのは、「仮面ライダー５５５」のヒロインの芳賀優里亜。
「MY NICKNAME is BUTATCHI」脚本監督 飯塚健
　高校生の片思い話。キャストの紹介の仕方をそろえるのならば(笑)、「映像研には手を出すな」の浅草の声の伊藤沙莉と「なつぞら」でヒロインの夫(モデルは高畑勲)だった中川大志。
「僕のサボテン」脚本監督 永田琴
　職場での年上の女性への片思い。主役は、仮面ライダーNEW電王の桜田通。相手は、「仮面ライダー響鬼」のヒロインの森絵梨佳。
「サムシングブルー」脚本監督 宅間孝行
　聴覚障害だけれど手話が出来ない少女が、自分をきれいにしてくれたスタイリストに恋をする。音声によるせりふが一切ない作り。手紙、LINEのやりとり、口話を読み取るときの字幕スーパーが、ストーリーを補ってはいますが、基本、表情や動きのみで感情表現をするところがよかったです。主役は、「仮面ライダー×仮面ライダー Ｗ＆ディケイド MOVIE大戦2010」で電波人間タックルだった(こういう説明でいいのか？)広瀬アリス。相手は、「虎影」を始めオタク映画出演多数の斎藤工。その婚約者は、「仮面ライダー電王」で電王の姉役の松本若菜。
「片想いスパイラル」脚本 伊藤秀裕 脚本監督 原桂之介
　性同一性障害の女性が好きな女性の恋をサポートしようとする。主役は、KARAの元メンバーの知英。相手は、「キカイダー REBOOT」のヒロイン佐津川愛美。
「嘘つきの恋」脚本 永田琴 脚本監督 藤井道人
　ついてしまった嘘を引きずって上手くいかない恋。主役は「衝撃ゴウライガン」のヒロイン新川優愛。相手は、トッキュウ１号の志尊淳。
「あさはんのゆげ」脚本監督 山岸聖太
　夏の間だけやって来た従兄弟との２人暮らし。主役は、「仮面ライダーフォーゼ」のヒロインの清水富美加。相手は、ゴセイレッドの千葉雄大。
「イブの贈り物」脚本監督 伊藤秀裕
　高齢者施設を舞台に、入所者の女性の介護士への恋。主役は、トッキュウ４号の横浜流星。相手は、「モスラ対ゴジラ」のヒロイン星由里子。加えて、橋本マナミや渡辺典子といった、それっぽい面々。
　意図的なキャスティングだよね。