ミドリはメイド服を新調した。元のデータはルーンローブ。装備制限が「−」なので、何故かクルセイダーでも着れてしまう。一般アイテムだが魔法防御力が+5なので優秀。お値段6000KE。
これで物理防御力は81に、魔法防御力は74になる。《鉄壁》と《守護スキル》を発動させると、物理防御力は106、魔法防御力は84に。さらに《見切り》を使うと物理ダメージは127点まで、魔法ダメージは105点まで防ぐことができる。
これまでの獲得経験値が455点となり、キャラクターレベル5でスタートしているので、実質、555点持ち。キャラクターレベルが11に。ただし一般スキルは初期作成の2つに加えてあと1つの計3つだけ。
ちなみに、プレイヤー6人のうち、皆勤である2人だけが11レベルになれる。欠席すると経験値が満額貰えないためだ。
4年間不在とされるマルセルは25歳の男性。が、本物のマルセルは幽閉されているという情報を得る。役場の外には50人くらいの街の住人が決起騒動を起こそうとしている。なお、この街の人口は200人程度。マルセルを取り戻し、この街をウィンター商会から奪還したいみたいだ。
役場の事務員、アッシュが我々、ソルティドッグに依頼をする。内容は「マルセルの真意を確かめ、本物のマルセルを救出する」「ウィンター商会そのものの奪還」であった。
文章で書くと少ないが、ここまで話を持っていくのにプレイ時間で30分以上かかっている。キャエサルのプレイヤーさんが事件の裏取りが本当に必要かと言ってくるので自分が「必要だ」と反論。なお、自分がGMだったらこの作業は5分で終わらせる自信がある。
アッシュの家は昔、退魔師であり、古ぼけた鏡を差し出す。どうやら、化けている者の真実の姿を映し出す鏡らしい。
その後もいろいろ調査が続く。街の住民は100人ほど減っているみたいだ。この街、ルナンは岩塩の山を多く持ち、塩で栄えているっぽい。塩職人が多かったが、ウィンター商会が台頭してきてから奴らの独占となり、それ以外の職人は従わなければ迫害される目にあった。行方不明の100人は概ねそんな人たちみたいだ。
偽のマルセル、つまり、マルセルに化けてこの街を牛耳っているのはコリアンダーという名の、魔王の幹部「候補」だ。コリアンダーは自身が光の攻撃の弱く、弱点を克服するために塩を集めているのだそうだ。何故に塩?????これが当キャンペーンの最大目的である「流通の止まった塩の買い付け」にようやく結びついた。
コリアンダーの勢力は20人くらい。そのうち、四天王と呼ばれる直属の部下がいる。コリアンダーのいる部屋は2階にあり、2回の上がる階段を出現させるためには四天王が持ってる石板をすべて集めないといけない。
あまりグダグダと事件の真相を探しても、キャサエルやほむりん、ヤンヤンのプレイヤーさんたちがつまらなさそうにしているので、黄金の館へ乗り込むことにした。
館の門番である第一の四天王、くみん。いつも寝てそうな名前だな。ミドリはくみんを解放してあげようとしたが、くみんは愚かでミドリの提案を理解できなかったため、戦闘でこれを撃破。なお、くみんという名は倒した後に判明。
その後裏庭に回り、ジンジャーをアンデッドとして蘇らせようとしていたネクロマンサーのフールフールを問答無用で倒す。
コリアンダーの弱点を克服する研究をしていたバルバトス、塩作りの監督をしていたカイムのふたりはどうもコリアンダーに忠誠を誓ってる訳でなく、魔王の指示で動いているため、ミドリの懐柔で戦闘することなく石板をげっと。
なお、館は地上二階建て、地下一階建て。地下には牢屋があり、怜の行方不明になっている住人たちと、奥には本物のマルセルが。彼らを救出し、一階を探索して二階へ。
コリアンダーは風呂に入っていたらしく、全裸で迎えてくれる。
ミドリ「【我が主】があなたに弱点を克服すれば幹部にしてやるって言ったのは、それとなく『諦めろ』っていう意思表示でしょ?」
そもそも塩で弱点が克服できれば魔族たちはもっと跳梁跋扈しているはずだ。そんなに美味しい話がある訳がない。
かくして、当キャンペーン最後の戦闘が始まった。敵はボス、コリアンダーのみ。データはバフォメットを改造したものらしい。
ミドリ「やーめーてー。」
バフォメットの主な攻撃は《蝕む悪夢》。特殊攻撃にて貫通攻撃。コリアンダーの《蝕む悪夢》は1シーンに2回までしか使用できないらしいが、オリジナルのバフォメットは回数制限は特にない。
ミドリが《蝕む悪夢》の攻撃を《カバーリング》してHPが50点まで低下したものの、《蝕む悪夢》を使い切ってしまえば怖いものはない。まっちょるの《フルスイング》が170点近く叩き出し、しかもそれが2回飛んでくる。《神器持ち:武器》武器ダメージが増えるのではなく、武器の攻撃力が増えるので《フルスイング》が化けるのだ。
戦闘は2ラウンドかからずに終了。
こうして事件は解決し、我々は無事に塩を買い付け(正確に言うと、代金はいらなくなった)、キャンペーンのミッションはコンプリート。が、我々はアクセルの街には戻らず、塩は送ってもらい、しばらくこの街、ルナンに滞在することにした。まぁ、アクセルの街に戻っても我々に見合う仕事はないよなぁ。ルナンの街の外には恐ろしい強敵がうようよいるらしく、冒険者がいないこの街ではきっと、仕事に困らないだろう。
ミドリは今までの行動の記録をいつものように(今までのレポには書いてないが)【我が主】から頂いた本に書き記す。書くと、その内容が【我が主】に伝わるという代物だ。もちろん、内容が漏れないように日本語で書いてある。
鵜飼みどり、14歳。【我が主】こと魔王の器候補は、今日も自らすすんで逆境の道へと首を突っ込むのであった。
『この素晴らしい世界に祝福を!TRPG』キャンペーン「この素晴らしい料理にスパイスを!」〜了〜
獲得経験値:95点
獲得KE:(未計算)
(12月4日修正)
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