１３者連続三振

６４年ぶりのプロ野球新記録ですが（この後完全試合を達成）、
捕手の松川について一言も触れていないのが気になります。

捕手は「裏方」ですが、「扇の要」とも言われる重要な役割です。
今では野手としての評価が優先して、
捕手としての能力（リード、キャッチング、盗塁阻止率）が過小評価されています。
盗塁阻止率は「数値」に出るので評価されやすいですし、
ソフトバンクの「甲斐キャノン」の登場で注目されています。
でも数値に表れないリード面が一番の捕手の能力だと思います。

昔は捕手と言えば、打順は８番で打撃力は二の次。
私が小学生の頃は阪神の田淵と、南海の野村（監督兼任）以外は８番でした。

この試合後のインタビューで「松川を信じて投げた」と、
佐々木投手が言っているように、
１３者連続三振という結果は、松川の配球の良さをも表しています。
もちろん捕手の要求通りに投げられるコントロールがあることは賞賛に値します。

ヤクルトの古田捕手は、野村監督が付きっきりで
「なんであの時にあの球を投げさせた」（守備から戻って）
「お前なら次は何を投げさせる」（ベンチで味方の攻撃中）
と徹底指導していました。
でも古田は高校、大学、社会人と野球を経験しています。
松川は高卒ルーキーです。
高卒ルーキーが投手に信頼されていること、配球が見事なこと。
これを取り上げた記事は古田のYoutubeと、それを伝えたj-castくらいでしょう。

もっと捕手が「扇の要」として注目されることを願っています。
そして松川捕手の今後の活躍に期待しています。



■ロッテ・佐々木朗希、13者連続奪三振　64年ぶりプロ野球新記録
(朝日新聞デジタル - 04月10日 15:28)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6917935