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2020年03月23日01:40

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歎異抄第9条

【原文】
「念仏もうしそうらえども、踊躍歓喜のこころおろそかにそうろうこと、
またいそぎ浄土へまいりたきこころのそうらわぬは、
いかにとそうろうべきことにてそうろうやらん」と、
もうしいれてそうらいしかば、

「親鸞もこの不審ありつるに、唯円房おなじこころにてありけり。
よくよく案じみれば、天におどり地におどるほどによろこぶべきことを、よろこばぬにて、
いよいよ往生は一定とおもいたまうべきなり。
よろこぶべきこころをおさえて、よろこばせざるは、煩悩の所為なり。
しかるに仏かねてしろしめして、煩悩具足の凡夫とおおせられたることなれば、
他力の悲願は、かくのごときのわれらがためなりけりとしられて、
いよいよたのもしくおぼゆるなり。
また浄土へいそぎまいりたきこころのなくて、
いささか所労のこともあれば、死なんずるやらんとこころぼそくおぼゆることも、
煩悩の所為なり。
久遠劫よりいままで流転せる苦悩の旧里はすてがたく、
いまだうまれざる安養の浄土はこいしからずそうろうこと、
まことに、よくよく煩悩の興盛にそうろうにこそ。
なごりおしくおもえども、娑婆の縁つきて、ちからなくしておわるときに、
かの土どへはまいるべきなり。
いそぎまいりたきこころなきものを、ことにあわれみたまうなり
これにつけてこそ、いよいよ大悲大願はたのもしく、往生は決定と存じそうらえ。
踊躍歓喜のこころもあり、いそぎ浄土へもまいりたくそうらわんには、
煩悩のなきやらんと、あやしくそうらいなまし」

と云々

【私感】
前半の「語録偏」では一番長い部分です。
「親鸞もこの不審ありつるに」ってメチャ爆弾発言ですね。
浄土に往けるとわかっていても、死ぬのは怖いし嫌だ!と宗祖が言ってしまっていいの?
すべては「煩悩」の所為です!って。


これで前半10条について私感を添えた日記を終わります。
ちょうど1週間、「彼岸」ということで、仏との出逢いに感謝して(合掌)

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