薬学の世界も進歩が激しいのですが、
古参の薬剤師で、研鑽をしていないと、新薬に対応できません。
私が「ノイロトロピン」という薬を初めて処方されたときに、
「どういう薬ですか?」と聞いたら、答えられなかったという実話があります。
下方性疼痛抑制系神経賦活型疼痛治療剤
という長い前置きが付く薬なんですが、
(一般名も「ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液」という訳のわからん名前(笑))
「痛みが下に下がってくるのを抑える」なんて苦し紛れに答えていました。
↑
全然違います(笑)
今かかりつけ薬局にしてる所は、通常は薬を渡して、症状がどうかを簡単に確認して終わり。
ですが、質問するときちんと答えてくれます。
そういう薬局を探さないといけませんね。
普通の薬局では薬剤師を指名するわけにはいきませんから、
所属する薬剤師全体が研鑽をする薬剤師でないと、
薬局の信用が落ちるのではないでしょうか。
ちなみにノイロトロピンの答えは
疼痛に関する神経には
上行性疼痛伝達系神経(痛みを脳に伝えるもの)と、
下行性疼痛抑制系神経(痛みを抑えるもの)があって、
疼痛を抑えるためには、
1.「痛み」を感じなくさせる=痛みの閾値をあげる、疼痛伝達系神経を抑制する
2.「痛みを抑える神経を強くする」=疼痛抑制系神経を賦活する、疼痛抑制物質を増やす
という2種類に大別されるということです。
私は慢性腰痛(ヘルニアと診断した医師もいますが、神経には到達していないようです)で、
上記の1と2を併用しています。
2については、
疼痛抑制系神経賦活剤(ノイロトロピン)のほかに、
疼痛抑制物質であるセロトニンとノルアドレナリンを増やす薬(SNRI)の併用です。
しかも、精神科でセロトニンとノルアドレナリンを活発にする薬(NaSSA)も処方されてます。
SNRIとNaSSAを併用する処方は「カリフォルニアロケット」と言われるそうです。
■薬剤師は単なる「袋詰め職人」か 居酒屋と同じ顧客満足が求められる現実と「真の役割」
(弁護士ドットコム - 02月23日 09:41)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=149&from=diary&id=5983801
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