また感情的な判決が出るのかな？

報道情報番組でも毎日毎日「あおり運転による事故の裁判」と言われていますが、
煽り運転による事故ではないんですよね。

２台の車が止まっていて、１台の車の運転手と他の車に乗っていた人間が口論になった。
そこにトラックが追突した。

ただ、そういう事故です。
この事故の前に行った「煽り運転」はよくない。
でも、この事故とは関係ないんです。

＞何という罪になっても、遺族には殺されたとしか思えない
＞「夫婦の命の重みに見合うぐらい長い時間、刑務所に入れてほしい

被害者側の発言は、いつもこんな感じですね。
「真実を話して欲しい」といいつつ、
「無実です」というと、
「真実を話していない。反省していない」という。
被告＝犯人としか思わなくて、冷静に判断が出来ないのでしょうね。
それを聴いた一般人（裁判員）が、被害者の感情に移入して刑を決める
（裁判官のうち１人以上が同意すれば、ですが）。

裁判員裁判は怖いです。

かくいう私も「煽り」の被害者になったことがあります。
怪我はしませんでしたが、片側１車線で車線の幅も路肩も狭い道。
路肩はほぼ縁石なので、線上を走らないとバランスが取りにくい場所。
自転車で路肩の線上を走っていたのですが、
それでも後続の車は対向車線にはみ出さなければ追い越せないような場所でした。
クラクションを鳴らされました。
赤信号で止まって（車も私も）、走り出してすぐに、またクラクションを鳴らされました。
キレましたね。
次の赤信号の時に、助手席の窓をノックして、窓を開けさせ、
「なんでクラクションなんて鳴らすんだよ」と言うと、
「邪魔くせぇんだよ」と、助手席にいる彼女を意識してか、へんに粋がってました。
「チャリが車道を走るのは当然だろう！何が悪いんだ！」
と言っているうちに、青信号になり、その車は発進し右折していきました。（私は直進）

もし、この口論中に後ろから追突されて、
私が怪我をしたら、あるいは死んだら、クラクションを鳴らした運転手が犯罪者なのか？
その時は交差点で赤信号だったので、追突はほぼありえませんが、
道の途中だったら、どうか？

片側１車線で、車道幅が狭いなんていうのは、よくあるので（しかも中央線が黄色だったり）、
自転車で１時間も走っていると、２〜３回は後ろからクラクションを鳴らされますね。

停車中で、口論中の事故だったら、追突した人間の方が悪いでしょう。
３車線の一番右というと、追い越し車線ですし、
追い越したら走行車線にもどらないといけません。
今回の場合は追突したトラックの前も大型だったということで、
前の車が車線変更して、突然止まっている車が見えたのでしょうから、
追突したトラックの運転手（道交法違反だけかな？）も情状を考えたものになるでしょう。

胸ぐらをつかんだということで、暴行罪にはなるでしょうし、
同乗者（彼女）が「やめとき」と言ってもやめなかったのは悪質ですから、
暴行罪としては一番重い罪になってもしかたがないでしょう。

この事故を「煽り運転事故」として報道する各社には違和感しかありません。



■あおり運転の男に懲役２３年求刑＝東名夫婦死亡事故−横浜地裁
(時事通信社 - 12月10日 11:30)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5412170