昨日NHKBSでチャップリンの「ライムライト」が放映されていた。
この映画でクレア・ブルーム演じるバレエダンサーの舞台姿をブルームに代わって演じているのが当時ニューヨークシティバレエ団のトップで、アメリカを代表するバレエダンサーでもあったメリッサ・ヘイデンである。
1980年代、私が所属していたスターダンサーズ・バレエ団でアメリカの名振付師ジョージ・バランシンの作品を上演した時に、指導者として招待したのが一時はバランシン夫人でもあったメリッサ・ヘイデン女史だった(バランシンはすでに他界していたので)。作品の指導だけでなく毎日のバレエ団員のレッスンの教師もやってくれた。
当時ヘイデン女史は60代だったはずだが、性格はいい意味での「ヤンキー娘」そのもので、私たちは彼女を親しみを込めてメリッサと呼び捨てにした。レッスン方法はテンポの速いアメリカンスタイルで、とても新鮮だった。
メリッサ先生は2006年に亡くなった。そのダンサーとしての名声は20世紀のバレエ史上に輝いている。
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