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2019年10月19日23:44

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アリシア・アロンソ

キューバの国宝とも言われたバレエダンサーのアリシア・アロンソが亡くなった。98歳だったそうだ。

彼女のは網膜剥離で一時はほとんど視力を失いながらも舞台に立ち続け、「盲目のプリマ」とも呼ばれた。

私が彼女の舞台を初めて観たのは中学2年の時、東京バレエ団のゲストアーティストとして初来日した時だった。演目は「カルメン」で、情熱的で魅惑的なカルメンが強く印象に残っている。この時にはNHKのテレビにも出演し、スタジオ収録で白鳥の湖第2幕のグランアダジオを見せてくれた。これは生の舞台ではないにもかかわらずカルメン以上に心打つものだった。この時すでに彼女は50代半ばだったことになる。

最後に生で彼女の舞台を観たのは第1回世界バレエフェスティバルでのジゼル第2幕のパ・ド・ドゥだったと記憶している。これも名演だった。この時は70代だったと思う。

最近では、数年前に、当時の彼女の日常を追ったドキュメンタリー映画「ホライズン」を観た。90歳を超えてなお情熱的に後進を指導している姿もとても魅力的だった。

第1回世界バレエフェスティバルでは世界各国の名花が名演を披露したが、その中でも目玉だったのがフォンテーン、プリセツカヤ、アロンソの三巨頭だった。これであの時の3人がすべて旅立ってしまったことになる。
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