『動的平衡』をリライト・編集したのは12年も前のこと。
人と病気についての1章があったのを思い出し、開いてみた。
以下の記述を懐かしく読み返した。
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「インフルエンザ・ウイルスは増殖するスピードがとても速いので、増殖するたびに少しずつ、鍵やコートの形を変えることができる。
それがうまく働くには、近くにそれを試すための新しい宿主がより多く存在することが好都合だ。大量のニワトリを一ヵ所で閉鎖的に飼うような近代畜産のあり方は、インフルエンザ・ウイルスに、進化のための格好の実験場を提供しているようなものである。
まったく同じことは、好んで大都市に住む私たちヒトについても言える。都市化と人口集中が進めば進むほど、ウイルスにとって好都合である。
都会は、ウイルスにとって天国のようなところなのだ。こうして、彼らは少しずつ姿かたちを変えて宿主と『共存共栄』している」
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3年前、小学館で新書になったこの本が重版を続け、
釣り船の乗船料くらいは稼いでくれる。
今週も乗っ込みのマダイ釣りに出るとしようか。
■緊急事態宣言、今夕にも効力発生 政府が手続き着手
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6037573
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