日本相撲協会は23日、インフルエンザと診断された十両の貴源治(22)=千賀ノ浦部屋=を冬巡業の取組に出場させていたことを明らかにした。協会は、出場させた理由を取組時間が迫っていたなどと説明した上で、対応の誤りを認めた。
貴源治は11日、佐賀市で行われた巡業先の病院で診断を受け、取組前に協会側へ伝えたという。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「対策を取れなかったのは落ち度があった。貴源治に相撲を取らせて、大変申し訳なかった」と話した。
協会によると、12月1〜15日に行われた巡業では、力士間でインフルエンザの感染が広がり、休場者が続出。幕内と十両が登場する取組の数が減っていた。感染が疑われる場合は巡業に参加させない措置を取っており、貴源治と同様の事例は他にはなかったという。
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いくら取り組み時間が迫っていたとはいえ、インフルエンザの診断を受けた者に相撲を取らすとは…。ただでさえ、巡業はファンとの交流で力士間だけでなく、ファンも力士に近付けるもの。これでインフルエンザが拡大したら、どう責任を取るつもりなんだろうか。
ただでさえ、今回の巡業には怪我人の他インフルエンザで休場者が続出していたというし、巡業先には申し訳ないが、巡業を止めるぐらいの措置は取って良いのではないだろうか。相撲協会の対応にはかなりの疑問が残る。ずっと問題点が浮き彫りになっているのだから、少しは改善しているという点を見せて欲しいものだが…。当分無理そうだな。
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