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2020年01月19日05:43

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パドマサンバヴァの秘密の教え2(74)「道から妨害を取り除く方法」


◎道から妨害を取り除く方法


 ツォギャルは再びたずねた。

「偉大なる師よ、どうか心にお留めください。
 安定性に達していないヨーギーは、妨害を取り除くことに尽力すべきですか? 
 人はどのようにして道の妨害を取り除くべきでしょうか?」


 パドマサンバヴァは答えた。

「ツォギャルよ、聴きなさい。
 道から妨害を取り除く方法には、4つのポイントがある。
 それは、サマーディの一時的な経験という妨害を取り除くこと、
 身体の病気と痛みという妨害を取り除くこと、
 心における概念的思考、デーヴァや悪霊という妨害を取り除くこと、
 そして否定的な状況から来る一時的なけがれという妨害を取り除くことである。」




◎サマーディの一時的な経験という妨害を取り除くこと


「第一に、サマーディの一時的な経験という妨害を取り除くことについて。

 怠惰さは、輝いている意識を顕在化しないこと、つまり、明快な経験でそれを迎え入れないことを意味する。怠惰さは眠気を呼び、睡眠に陥る。
 興奮とは、意識が対象のほうへ、または何かの追求に転出することを意味する。『転出』とは、注意が寂静でなくなることを意味する。
 散漫とは、何か他のものの知覚に心が散らばることである。
 不安定性は、しばらくのあいだは寂静でいられるが、長続きしないことである。
 意識化の動きとは、あなたが自分では寂静の境地にあると思っていながら、気づかぬうちにあなたの注意が他に動くことである。
 
 興奮には2つのタイプがある。
 『何か他のものによる興奮』とは、意識が何らかの状況のため興奮するようになることを意味する。
 『自らによる興奮』とは、『これは寂静である!』とか『これは明晰である!』と考えるという微妙な興奮が、瞑想において生じることを意味する。

 怠惰さと興奮は、集中できず、無関心に陥ることによって起こる主要な過ちである。

 怠惰さを感じるとき、あなたの注意を心臓の中心に向けなさい。揺れることなく鋭く瞑想しているあいだ、心臓に焦点を合わせ集中しなさい。これによりあなたは、怠惰または虚脱感に屈することなく、瞑想することができるだろう。

 興奮を感じるとき、へその下のチャクラにあなたの注意を向け、焦点を合わせて集中し、そして動揺せずに瞑想しなさい。これによって、あなたは集中して瞑想できるようになり、興奮や散漫という過ちの犠牲にならないだろう。

 一般的に、もしあなたの注意が一点にあり、完全に集まるならば、あなたは怠惰や興奮に陥ることはないだろう。」



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