山のダルマ（１９）

　他にも、あなたが理解しなければならないことがある。無始の過去からわれわれを輪廻に縛り付けている恐ろしい敵が二人いる。それは「掴むもの」と「掴まれるもの」である。グルの自性存在のダルマカーヤへの導入という恩寵によって、これらの二人の敵は、炎に触れた羽のように、跡形もなく破壊される。それは、当たりくじのようなものではないか！ あなたがその直接的方法という深遠なる教えを実現し、成就しなければ、それは如意宝珠を死体の口の中に入れるようなものだ。なんともったいない！ 心を朽ち果てさせてはならないぞ！ 今、為しなさい！