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2020年10月19日13:07

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データ再生新時代 トラポを追究する(2)

音の出口であるスピーカーは、最近は年がら年中いじっている。
それはもう、ダイレクトに音が変わるから。
でも入口のデジタル系は、案外コロコロと音が変わる。デジタルは音が変わらないと言った人は誰だ。USBケーブルでさえ一聴してわかった。
手のかけどころだ。

DELAに関心を持ったのは、2年前ぐらいに出たN10というNAS?、ファイルプレーヤー。
小型の筐体2台で、HDDとアナログリニア電源が分けられている。これの評判がやたらよくて、和田氏、ふう氏などは自宅のものを入れ替えているし、彼らのCDトラポは世界最高クラスだから、それと同等の評価と言ってよさそうだ。
当時、音がよいとかないまる氏や御田氏がいう、SAMUSUNGのSSDを使って工作したが、けっきょく3.5インチHDDに戻していた。ケースの問題も大きいとは思うが、予想外だったので、SSDからHDDに乗り換えるという動きに同意したものだ。
しかし、あとからHDDが2.5インチと知って驚いた。ノートパソコン用のペラペラの、5ボルトのもの。御田氏かかないまる氏か忘れたが、これは電源の時点でアウトみたいな評価だったので、試す気すらなかった。

ステサンの一つ前の号に、DELA設計者の中村氏のインタビューがある。この人は、パイオニアからTADで音作りをしてきた、日本のオーディオ文化の最高クラスのクオリティを知っている人だ。
このインタビューを読むと、まず小電力にこだわっていて、SSDよりも2.5インチHDDのほうが小電力なので選んだという感じがする。
3.5インチを2台づかいで、みたいなのは、私に限らず昔のメーカー製にも多いのだが、発想が真逆だ。
「ノイズ感の低さ、音場の奥行き情報の深さ」で聴感で選んだ結果だという。
もうひとつ、現状では唯一?の、スイッチング電源でなくアナログリニア電源採用。
しかも、30VAで足りるのを100VAのトロイダルトランス採用という。
「やはりスイッチング電源では出ない音があるのです。リニア電源ではなくては出せない音、それはヌケのよさ、生々しい音像です」
山之内氏や和田氏の他所でのレポートも総合するに、N10は、躍動感やホットな感じがあるようで、SSDとの比較というよりは、大きなアナログ電源の効果がありそう。(ヌケのよさ・生々しさ?)

こういう場合、変に自作せずに、N10を買ってしまうのが結局は正解みたいなことは、スピーカー自作してても感じたりはする。
しかし、N10は70万円である。雑誌には70万円と出ているけど、オーディオ店で買うときは、セールやら中古やらで30万円台、というのではない。ガチに70万円で、ステサンに出てくるようなお金持ちの買い物といえよう。

自作パソコンは、100円のパーツなども駆使して、誰かが捨てたようなものでも拾って組み上げるような世界だ。開発の速度も異様に速いので、10年使うということもないからパーツもやたら高くはない。
HDDやSSDの原価もわかるから、70万円というのは抵抗がある。
この世界は、まだ庶民の「超ハイCP」の夢が眠る世界なのではないか?
ゴールドラッシュ、馬車を出せ!
と思って、PCオーディオの教祖御田氏推奨の、ラトックのケースで工夫してきたが、DELAから出ているN10と同サイズ、3.5インチHDD搭載のE100をゲットした。
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