mixiユーザー(id:5343821)

2020年08月10日01:54

586 view

幻想交響曲の聴き較べ

手元にあったのは、以下のもの
1 ミュンシュ パリ管 EMI
2 ミュンシュ パリ管 ライブ
3 チョン・ミュンフン パリバスティーユ
4 ドホナーニ クリーブランド
5 レヴァイン ベルリンフィル
6 アバド シカゴ
7 デイヴィス コンセルトヘボウ 4楽章のみ
8 デュトワ モントリオール

探せば他にもあるかも。

とにかくミュンシュが有名で、新発見のライブも、特に宇野功芳や平林直哉などの濃い系評論家は神扱いで、小石忠男氏も絶賛。
4・5・8は録音含め優秀そうだが、強烈な印象まではいかない。
3は、レコードアカデミー大賞だったが、それだけのことはあって、録音含め異彩を放っている。評論を読んでると、また腰を据えて聴いてみたくなった。

幻想交響曲は、理想の女性像でもいいし、パッションの個性でもいいが、好みが出そうに思う。
宇野氏は、たまたま読者投票の評担当者で、ミュンシュがダントツ1位で、2位はけっこうな票を集めてアバドだったが「どんな演奏か全く覚えていない」と一蹴。
しかし、私が気になったのは6だった。
とにかく繊細で静か、シカゴ響のシルキーな弦合奏、荒れ狂うところでは当時の有名な金管軍団が暴れ、録音も1983年としては最高。
アバドは上品で破綻しないみたいに言われているが、ヴァイオリンのムローヴァと深い不倫関係にあり、子どももいる。戦争時の記憶もあり、意外と激しい人である。

ベルリンフィルとの最後の演奏は、さすがベルリンフィルレコーディングスで、上回るのは不可能かと思うほどの6の録音より、さらに鮮明でリアル。
やはり幻想交響曲は、できるだけ色彩豊かなオケと録音で聴きたい。
まだ4楽章以降は聴いていない。よい演奏だと思う。

ミュンシュはやはり録音で損しているのと、荒々しい情念という感じだが、狂気の青年というのは伝わるが、絶世の美女という静けさが失われる。
しかし、自在な呼吸は、曲を完全に手中にしている感じがある。評論を読んでいるとまた聴きたくなった。
他に、ゲルギエフとウィーンフィルは、ウィーンフィルサウンドが珍しいし、フィリップスの録音もよいと思うので、また買ってみたい。
6 8

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年08月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031