mixiユーザー(id:5343821)

2020年01月03日21:17

624 view

Eikona2で聴くシベリウス

2019年は、思い立って、手持ちの無駄にゴージャスなスピーカーキャビネット2つを使って、フォステクスを超えていろんなユニットに挑戦した年だった。

イクリプスのサブウーファーと、クラッセのデジタル多機能プリ(簡易チャンデバ)、測定器のおかげで、いろいろ音作りができた。

このたび、ほぼ結論といえるシステムに絞ってこられたが、そうするとまた、新しいシステムを夢想してしまうのが欲張りな人間の性である。
とはいえ、キャビネットの処分は難しいので、手持ちのまだ処分できていないユニットを再度登場させたりする。

Eikona2、ジョーダンのメタルユニット直系で、イギリス発案ScanSpeak製の実に凝ったもの。
ペアで8〜9万もする。手持ちでは最高価格で、もともとは昨年の挑戦の本命だった。

これは、今回落ち着いて鳴らすと、さすがというパフォーマンスであった。
うちの使用法では、やや小さめで能率も低いので、他ユニットより不利なところがある。
ルックスもカッコイイが、遠目からだとシンプルなE100HDmk2が映える。もう少しアットホームに使う人向けのユニットだ。
最初使ったときの違和感は、ツィーターとリアスピーカーの能率が高すぎてバランスしていなかったのだろうと感じた。
絶賛ヤフオク中なので、誰か生かしていただけたら。

ところで、このユニットを使っていて、不思議なことがあった。
コリン・デイヴィス指揮ロンドン交響楽団、シベリウスのハイレゾ。
こういうと、わかる人にはわかる、ある種の「本場もの」「専門家」の期待がある。
しかし、これがどうも、良い音で鳴らないのである。
ロンドン響自体が、ショルティ・アバド・ラトルと、最強の指揮者たちとたくさんレコーディングしている名門なのだが、よさはわかりにくい。

しかし、Eikona2でだけは、「ああなるほど」という感じで鳴ったのだ。
AUDAXでは、カスだと思っていたカラヤンとフィルハーモニア管のベートーヴェンがうまく鳴った。
これに近い体験で、不思議である。
冬になって毎日朝はシベリウスばかり聴いているのだけど、E100HDmk2もスウェーデンなので適性があるはずなのだが、Eikona2のブリティッシュなシベリウスはなんとも印象的であった。
表現が難しいが、楷書の良さ、格調の高い、硬質な鉛筆でしっかり描き上げたような表現というか。

いろいろなユニットを使っていると、「この音楽のときだけはこのユニットで」みたいなことはある。
実際はそんなことは難しいのだが、ユニットを並べているYoshiさんの気持ちが少しわかる。
4 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する