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2019年12月10日00:36

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さらばライオン、こんにちはドラゴン

QUAD2classicの中古購入品を、真空管を換えてリフレッシュする話。

整流管は、JJで問題ない感じだが、念のためオリジナルのSOVTEKも購入。
こいつは、製造年月が印字されているのがおもしろくて、オリジナルは2006年製造と判明。12年弱使用ぐらいだろうが、そこまでヘタっていないようなので、このアンプの使用状況もなんとなく推理できる。
音の違いはよくわからないので、落ち着いたら換えてみよう。

プリ管は、金メッキ脚のJJの高信頼管というのに替えたが、これもバタバタしてる間に替えたので、音の違いはそこまでわからない。
いずれオリジナルのサビサビのやつを戻してみるが、まあここは満足している。整流管よりは2〜3倍長持ちしそうなので、今後もう替えないかも。

出力管が大問題で、評判のいいゴールドライオンKT66が、派手で違和感のある音で発熱も大きかった。発熱については、英語のサイトで、ゴールドライオンのは注意が必要的な記事をみつけた。
オリジナルに戻すと落ち着く。
購入先のアムトランスが、オリジナルを測定してくれたが、プレート電流値がゴールドライオンの手元のものよりかなり低い値であることや、ペアマッチも取れていないことが判明。
経年劣化もあるだろうが、もともとちゃんと管理してないし、それでも鳴る設計なのかなという気がした。

アムトランス扱いのJJのKT66で、プレート電流値の低いものを推奨いただいたが、入荷が未定ということで、返品受けしていただいた。
ほんとうに誠実な商売をされていると、声を大きくして宣伝しておきたい。

別の店で、もともと気になっていたゴールデンドラゴンのKT66Retroを購入した。プレート電流値は音に関係ないと主張されたが、低めで揃えていただいた。
それもあるか、発熱はまったく問題なし。

中国製で、ネットでは、壊れたとかいう記事が幾つかあったので敬遠していたが、実際は、イギリスと日本でかなりしっかりと管理されているように思えた。
やはりネット情報はうのみにできない。私のやっている店でも、過去にひどい書き込みがあって危機に陥った。100件頑張っていても、ある時期運営が荒れて1件問題が出て、たまたまそういう書き込みをするタイプの人だったりすると、たちまちすべての意見のようになってしまう。

ドラゴンのものは、GEのKT66という、イギリスのオリジナルに似せてある。
QUAD2にも長らくこの形状で装着されてたはずで、実は相性抜群の純正というべきものである。
ルックスは、不安定な形状がオシャレだし、300Bのように頭部が透明なのもカッコイイ。
音も、オリジナルからの違和感もなく、純度が上がってスケールが少し出ている感じもある。
ゴールドライオンの、アメリカンな豪快さ、明るさでなく、本来の古典ブリティッシュな陰影や気品というものが出てきた。

そんなわけで、すべての真空管交換が終わり、満足いくかたちになっている。
JJのKT66が入荷されれば、遊びで入れてみてもよいかとか、ドラゴンの製造工場が火事ということなので、安ければストックで買うかとか思っているが、とりあえず問題ない。真空管の不安は大きかったが、いちど安定すると危なげない。

いろいろなパワーアンプを使ってきて、レヴィンソンの50キロ150万円に近いやつとか、純A級極めたやつとかもあったが、このQUAD2の暖かで濃厚な音色がダントツに気に入っている。モノラルアンプだが場所もあまりとらないし。
低音は、100Hz以下はサブウーファーになるので問題がない。トランジスタより中低音の肉付きが豊かな感じがあり、うちのシステムで長らく出なかったもの。
発熱の少ない夏用はまた考える。

真空管の音の世界、見た目も素晴らしい。先達のアドヴァイスのおかげで軌道に乗ることができた。
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