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mixiユーザー(id:5343821)

2019年10月05日11:06

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素晴らしき真空管の世界

QUADの真空管モノラルパワーアンプ、QUADClassicを使い始めて数週間がたった。
いろんな感想があってまとまりがつかない。
5つぐらいの結論で文章が書けそうだ。

初日から、真空管の音が戻ってきたことに感動した。
柴田淳のカバーアルバムの雰囲気、カラヤンBPOの1960年代「英雄」の風格、ビートルズAbbeyRoadの反則にスモーキーな似合い方、クライバー「英雄の生涯」で、海賊盤の品質をあまり意識させないRシュトラウスの爛熟・・・
音楽を聴いてしまって時間がかかる。

ファーストワットがJFETなどを使って、ダンピングファクターや出力の小さい、純A級の疑似真空管トランジスタアンプを作っても、真空管の雰囲気はほとんど出ていない。

オリタアンプとQUADだけの経験だが、LPとCDのように、方式で分けて語れるだけの違いがあると思う。

いまや95%以上は真空管ではないだろうから、真空管がよいと言い、採用するからには、なんらかの理由があることになる。
また、関心をもたれないとしても、主流の世界になんらか反逆の主張をたてていることにつながる。

しかし真空管のよさを語ろうとすると、人は詩人になるほかない。
理系的に、倍音の歪みが心地よさを生み出すうんぬんといって、デジタルで同様のパターンを作り出して「真空管モード」を搭載するとする。
うちのPanasonicのHDDレコーダーにあるのだが、おもしろいが採用はしていない。
むしろ詩人でよいのかも。

よくいわれる、艶やかさ、あたたかみ、ふっくらゆったりした感じは確実にある。

ゆったりした感じはダンピングファクターが小さいことに起因し、むしろ低音の制動不足につながるはずだ。
しかし、ダンピングファクターが大きいほど比例して音が良くなると誰が決めたか。むしろジャンルの問題があり、ビートをどんどん刻む音楽では不利。クラシックならホールのフワッとした感じにつながるかもしれない。
私は100Hz以下は急速にカットしてサブウーファーのデジタルアンプに繋いでいるので、この問題は少ない。
私は中低音が好きなようで、ヘッドフォンのLCD3も、DAC64も、分厚いベースを感じるバランスだ。なのに、スピーカーシステムはいつも高音中心の痩せたサウンド。部屋が弱いので、低音が共振で音を汚すのを嫌って整理するからかもしれない。
今回初めて、中低音の豊かさを感じる。これは測定器の周波数特性とは少し違う話のようだが。

艶やかで、特に弦楽器の高い音に独特のリアルさがある。
これは事実で、ヴァイオリン独奏演奏会を、最良に近い席で聴いたが、やはり過去のあらゆる高価なトランジスタアンプ経験より、弦楽器の有機的なツルツルした感じは近くて、ヘタするとリアルより心地よくすることも可能かと思わせる。
これは、トランジスタと真空管の物理的な触感と関係しそうだが、ここは理系のような文系のような世界。

高音がやたら解像されて伸びきる感じではなく、自然に減衰する感じなのは、QUADの特質かもしれないが、こちらでは、フルレンジの粗が出にくいかもしれず、悪くない。

パチパチというノイズ音とかすれたナローレンジが懐かしく気持ちいいというのは、白黒のフィルムがハイビジョン8Kより落ち着くというノスタルジーなだけだが、そういう方向性も否定しきれないのではないか。
情報量が多いほど音が良くなるというので、32ビット384キロヘルツのデータなども出てきて、それはそれでよいが、人間の感覚は大量の情報を心地よいと感じるかはわからない。
少なくてナローな情報が楽で、ピックアップしやすいということはある。

マイミクさんに「Bswanなる人物が真空管とは、丸くなった」みたいな感想を言われたが、心身の限界を知るに至り、心境の変化はあるかもしれない。
高度経済成長的な、増やせば幸せになるという発想ではない。

QUAD兇1953年登場ということ。
真空管前提の高能率フルレンジを組み合わせると、音の品質としてはかなりのレベルにまですぐ行ってしまう。
人間はここから、どれだけオーディオを進歩させ、快くなってきたというのか。
オーディオ雑誌の、毎年の「最新の機器のレベル向上」を信じれば100倍はよくなったはずだが、そういう価値観と縁を切るほうが幸せに近づきそうだ。
小型低発熱で便利になったとか、デジタルイコライザーはキメ細かいとか、進歩はそういう部分的手段だけなのだろう。
6 10

コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年10月06日 10:22
    マッチ箱か、石鹸箱サイズになってしまったデジタル・アンプを見ているとそう思いますね(笑)。でもこれでそこそこの音が出るとなると。。時代の進歩を感ぜざるを得ません(笑)。やっぱりアンプはそこそこ大きくて、重たい方がありがたみがあります(笑)例え中身がカードサイズでも!(大笑い)。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年10月06日 22:10
    昔の30kg以上する2トラック38cmのオープンリールテープデッキを担いで生録会に出かけた身からすると、今時のメモリーカードに数時間以上高音質で録音できる機器は夢のようですし、昔の重いビデオカメラを担ぎながら動画を撮影していたことからは今のスマホで相当高品位の動画が撮影できることに脅威を感じるでしょう。

    マッチ箱くらいのサイズで100W×2くらいの出力を叩き出すディジタルアンプから見ると、重いトランスを数個積んだ真空管アンプは時代遅れの品のようにも見えるかもしれません。

    しかしながら、数多くの矛盾と問題点を抱えた現在のスピーカーを人間の感覚を逆なでしない音を出すように駆動するという点からすると、真空管アンプにもまだまだ捨てがたい利点があることも事実です。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年10月07日 12:22
    > mixiユーザー 
    かくいう私も、3日前まで33℃ほどあったような環境にめげて、夏用システムを決意しました。当然デジタルアンプで、E100HDmk2を伸び伸び鳴らしてやろうと画策しております。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年10月07日 12:25
    > mixiユーザー 
    映像は、正直ハイビジョンでいいと思いますが、音のほうは古いほうがいいことも多いのはおもしろいですね。今回、ノスタルジー以上のものを感じました。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年10月07日 12:34
    ハイブリッドという手もありますよ!(笑)。carot oneみたいなもんです。確か初段だけ真空管で、あとはデジタルです。胡散臭いですが(笑)一応パワーはでます!(笑)。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年10月07日 13:02
    > mixiユーザー 
    なるほど。考えてみたら、私もサブウーファーはデジタルアンプなので、まあハイブリッドです。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年10月09日 18:33
    次回フルレンジ祭り「春の陣」でお披露目する予定でしたが、実はButlerというトランジスタのハイブリッドを手に入れました。鳴りっぷりは最高で、Veravoxが吠えまくっています(笑)。今回の目玉にしようかと考えています(笑)。今の所これ以上のアンプを知りません!!(涙)。ツィーターなんか糞食らえです!(大笑い)。フルレンジ万歳!!(涙)(笑)。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年10月09日 21:14
    ただしMagnepanとは最悪の相性です。トホホ(涙)。万能のアンプってないですかね(笑)。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年10月10日 02:06
    > mixiユーザー 
    butler渋いっス。ポチの夢さん好みですね。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年10月11日 04:24
    台風がどうなるか、ちょっと心配です。

mixiユーザー

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