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2019年08月24日01:17

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フランス孤高の花 EMSのLB6(4)

LB6は、現代ハイエンドスピーカーの動向と関係なく、日本でも知られていないが、クセもなくまったく高品位といえるユニットだ。

表面的な特徴もなく、落ちついて音楽が聴ける感じだが、オーディオマニア的には、何かプラスアルファを求めたくなるところ。

もともとEMSは、社名からして励磁型スピーカーユニットの会社なのだ。
LB6EXというのがあり、こいつは20万を超える凶暴な価格だが、取り付けは可能。
興味しんしんできいてみたが、なんと、電源が入手できない。おすすめのものは17万以上するが、廃業されている。25万ぐらいするネット上にあったものは、おすすめではないというし、高い。理科実験用の電源を工夫したらということだったが、そんないかにもなものを2台も入れたくはないし、置き場もない。
LPや真空管を探す20代はたくさんいるだろうが、励磁型スピーカーの電源を探している20代は日本にいるのだろうか? 
よい音と思われるが、そういう文化に手を出すべきか、判断に苦しむ。
不要になってオークションに出して、買う人がどれぐらいいるだろうか。

そうすると、パワーアンプはどうか?
トマンS75は、LB6とパワー的に相性がいい感じで、ボリュームフルにして、残留ノイズがほどよい。キャラクター的にも、どちらもクセがなく、ソースのリアリティを出してくる。
オーディオ的に食い足りないともいえる。
考えたのだが、いろいろパワーアンプは経験して、一つだけ心のこりは、真空管をきちんとやっていない。オリタ式ミニ真空管だけが、突出して独自の世界であった。ファーストワットは真空管のようなというが、真空管度は、10段階で言えば2程度だった。

EMSは、高能率で、真空管アンプ前提での設計だという。
美音だが、少しドライで素っ気ない感じは、真空管の味で完成するような気がする。

しかし、トマンの超低発熱・省スペース・低価格を知ってしまうと、もう大げさで熱いアンプはいらん。
調べていくと、300Bのシングルというのがベストな感じ。
どうせ低域はサブウーファーの力になるので、繊細な高域を低消費電力で手に入れたい。

しかし、300Bシングルの世界は、非常に高価であったり、安価だが中国製だったり、トライオードはよいが、赤い筐体がひっかかる。
こういうときオリタさんがおられたら、と思ったりするのだが。
真空管は故障も多いので、なにかと怖い。

トライオードのKT88シングル、これは塗装も濃茶で、妥協点はこのあたりか。。

古き良き文化、明日はどっちだ?
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