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2019年06月10日14:26

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プロ用パワーアンプが教えてくれること(4)

アンプで20年以上彷徨した結果、デジタル系はHDDとSSD変えただけでもコロコロ音が変わって大騒ぎとなるが、主役の顔をしたゴツいパワーアンプをやたら変えても、大して変わらなくね?、というのが率直な感想だった。

スピーカーでは、最近、AUDAXとアルミコーンと13センチフルレンジを何度か替えて調整していると、紙とメタルで、また古典設計と現代ハイエンドScanSpeak設計で、全く音が違う。
こういう違いは、パワーアンプでいうと、真空管とそれ以外で出るかどうかぐらい。

パワーアンプで差が出るのは、大空間大音量か、駆動の難しい現代スピーカーではないか。低能率・低インピーダンス・大口径マルチウェイ。
ジャズ喫茶でゴツいマッキンで分厚い音を出してるとしたらパワーアンプの功績と思われるし、方舟とか、インフィニティやB&Wのでかいものを使っておられる方なども、パワーアンプ重視で動いておられるようだ。

10畳で高能率8オームのユニットを使っている限り、しかも100Hz以下はサブウーファーのアンプに任すので、10ワットも表示があれば問題ないのではないか。いや、むしろそっちのほうがよいかも。

そんな気がしていたところに、S75の噂があり、プロケーブルの熱弁も、まあバランスケーブルや極細単線スピーカーケーブルは確かによかったので、S75Mk2を買ってみたわけだ。
感想は、やはり現環境程度では大差ないというものだ。
ただ、オーディオ専用ルームにソナスの現代ハイエンドマルチウェイでも好結果というレポートがあるので、一般環境ではこのサイズや出力でも良いのではないか。
実は、ドライブ力が欲しければ、ThomannでもS150を2台とか4台使えばかなりいけるだろう。

A級とかMOSとかは、確かに緻密で繊細でよいのだが、AB級で一般的なトランジスタでも、ワンランク落ちるとかいう話でもない。素朴な音ではあるが、素直ともいう。
真空管の味とかMOSの味とかは、生音に近づけるというより、オーディオ美の話ではないか?
かつて使ってきたアンプたちと較べて「S75の音」の主張は感じない。そこがいいのだ。低価格アンプの素直さをそのままに安っぽさやクセを取って安定させたような音だ。

S75は出力45Wで、消費電力も65W表示。この出力でAB級というのは、粗さが少なく、ドライブ力も結構あり、発熱もほぼないという、一般用途でバランスの良いところ。
デジタルアンプのように小型低電力を追求すると、現状ではコストで不利?
小型AB級は、趣味性より実用性というわけだ。

プロケーブルのいうようにS75が最高のアンプだとは思わないが、バランス感覚の問題。
資金が限られてるなら、パワーアンプを2〜3万に抑えて、スピーカーとデジタルにあてる、これはあり。そこでいくらでも趣味性は追求できる。

少しよくなる部分があるが、その差は、数十万円に値するのか、その発熱に値するのか、50キロ近くとか馬鹿でかい箱に値するのか、やたら故障して、そのたびに1ヶ月待ち、保証切れてたら5〜10万すぐとんでいくのに値するのか。

いや、それでもこの微妙な違いが欲しいんだという人は真の趣味人か富豪か北国の人なのだろう。

音楽大好きで、もちろんよい音で聴きたいし手間も惜しまないが、やたら高価で大仰なオーディオの世界に腰が引けている、主に若い世代にも推奨できる。
SOULNOTEならA2やA1がオーディオ誌推奨だが、高能率スピーカー・一般家庭では、A0がダークホースかもしれない。

私としては、J2をS75に換えるのは、低能率メタルコーンではやや上回るほどだったが、今後また高能率スピーカーで落ち着かせる予定なので、夏以外はメリットが少ない。処分できなければ10月から再度使ってもよい。
むしろ、低価格・低発熱・省スペースを生かした、マトリックスサラウンドとの2台づかいに関心ありで、マニア道を外れる気はない( ´艸`)

もう1回予定。
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