mixiユーザー(id:5343821)

2019年04月07日23:07

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旧フランスからの刺客 AUDAX(2)

Audaxはまったく知らなかったが、ハーベスの初号機のツィーターがオーダックスだという。
ハーベスは長年のあこがれで、使う日も来ないだろうと思っていたが、軽い縁ができたのには驚いた。
もう廃業しているようだが、今回入手できたのは、ダイヤトーン的になにか復刻の動きがあるのだろうか。

13LB25AL
能率 96デシベル
Q0 0.24
m0 3.90
1.5キロ
ペーパーコーン
国籍:フランス
価格 ペア3万〜3万8000円

とにかくオールドタイプの設計。低出力真空管アンプ用に能率は猛烈に高い。
アルテックなども含め、業務用の拡声器としての使用が想定された時代の影響か、中音重視が潔い。
測定データは、サブウーファーとスーパーツィーターをつけたもの。
共鳴管のせいもあり、あまりにも低音が出ないので、125Hzまでサブウーファーに頼り切っている。さすがにこれはよくない。
高域も、3.15キロあたりから右肩下がり。しかし、これに関しては、スーパーツィーターが1μで取り付けられ、干渉少なくつながるので好都合。
谷はできているが。
スーパーツィーターはFOSTEXのT90A-EXで7万5000円ぐらいする。Audaxの2倍を超えるのである。ただ通常では、高域が喧嘩して真価を発揮しないことが多い。

音はどうか。
最初は「壊れかけのラジオ」、レンジの狭い音で、高音も割れる。
1940年代かという音。
しかしこれは、アンプの設定もスワン仕様だったり、セッティングや鳴らしこみや取り付けなどの問題があるのだ。
アルミリングが届くまでは、ネジ穴二つの仮留めに近いので、完成ではないが、それ以外は調整した。
スピーカーケーブルは、プロケーブル推奨のベルデン黒白ケーブルで4mペアで2千円台。これで、京都人さんがかつて強く推奨されたユニット直結を実現。安全性は意外とまったく問題なし。
ファストン端子で取り外しを重視。

マトリックスサラウンドがしばらくなしの状況だったので、この機会にモノラルソースを積極的にかける。
カラヤンとフィルハーモニア管弦楽団のベートーヴェン全集。ハイレゾで2000円ぐらいだった?ので興味本位で持っていたが、なんのとりえもない無残な音質で、ベルリンフィルの全集があればゴミかと思っていた。
が、なんとこれがイキイキと鳴ったので驚いた。
若きカラヤンがフルトヴェングラーの死の前後あたりに録音しており、なぜ帝王交代できたかがわかるような、新しい時代の演奏だ。
スタイリッシュでバランスが良くて、スムーズに流れていく。後年のクセっぽさも少ない。
これを聴くとフルトヴェングラーの録音はぶきっちょで音も悪く、レコードとしては完成度が低いと感じられてもおかしくはない。

他には、ビートルズモノ。これもそれらしく鳴る。
おそらく、現代ハイエンドスピーカーより合っている。
リヒターのマタイ受難曲は、モノではないが、いつになく胸に迫る。
こうなると、パワーアンプはファーストワットのJ2で、真空管アンプに最も近いものといえるが、しょせん真空管アンプではないので、真空管で鳴らしたくなる。
オリタアンプは残念ながら壊れてしまったが、手元にあれば使っていただろう。

タンノイにも似ているが、ペーパーコーンの質が近いのだろう。
ラバープラグの影響か、中低域に独特の渋い艶があって、懐かしいような古典的な味を出している。
10センチと較べると、空気を動かす量が多いというか、クラシックコンサートに近づく気がする。フルレンジは、このあたりがよいバランスなのでは。

スペックだけ見るとフォスのFEという感じだが、音は全然違い、高域の張り出しはない。クラッセプリのイコライザー機能が不要になってしまった。
かつて税抜きペア8万円の138ES-Rとか10万円のMG130HRとかを鳴らしていたキャビネットだが、まさに、ハイエンド8Nの極太ケーブルと、ウエスタンエレクトリックの素朴なケーブルとの違いといえるだろう。
また、長岡系の音というより海外の音になった。

トップバッターでもっとも安価だが、高域の落ち方(スーパーツィーターの活躍)と、古いクラシックが胸に迫る感じでいうと、最後に残すのはこれになる可能性も十分に感じる。

欠点は、中低域がホワッとするというか、湿った感じになる。
これはユニットではなく、のっぺりした長身キャビネットの音というのと、取り付けが甘いということがある。
アルミリングをガッチリ取り付けるようナットやレンチを準備しているが、これでキャビとどれぐらい絶縁できるかが死活問題になる。
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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年04月08日 19:41
    オーダックスというと、SpendorのSA-1を思い出します。
    当時、SpendorのBC兇貌瓦譴董BBCモニター系の製品をいろいろ聴き比べていました。

    さすがにBC兇箸發覆襪伐然覆皸賣で学生にはなかなか手が出ません。
    その点、SA-1は小型2ウェイで価格も安く、音が良ければ候補の一つとなりえます。
    小型では、有名なLS3/5Aをはじめ、Jim RogersのJR-149、B&WのDM-4兇覆匹ライバルでした。
    それらのライバルがKEFやCelestionのユニットを使っていたのに対し、SA-1はオーダックスのユニットを使っていました。

    音を聴くと、SA-1だけがBBCモニター系とは違う感触の少し張り出してくる音に聴こえたために私の選択から外れました。これがオーダックスの特徴だったのかもしれません。

    結局コストなどを考えてDM-4兇鯒磴すむことになりましたが、音だけでいうとLS3/5Aが最も気に入りました。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年04月08日 20:15
    > mixiユーザー 
    なるほど、ブリティッシュな格調高い節度とは違う感じがしますね。
    帯域バランスは違いますが、長岡系の軽く飛び出してくるところはあるかなと。スワンのマトリックスサラウンドを付け加えましたが、キャラクター的に違和感ありませんでした。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年04月09日 01:00
    > mixiユーザー 
    安い、速い、と、フランスの長岡鉄男だったのかもしれません。

mixiユーザー

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