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2018年08月24日03:25

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分相応

台風で仕事が休みだった(笑)

サブウーファーは、FOSTEXのCW250Aが壊れ、KEFのR400bを中古購入したが、アンプ部分から高音のノイズがする。静まった部屋だとリスニングポジションでもきこえる。良質な残留ノイズとかでなく、不快なパソコン系のノイズだ。
販売店にチェックをお願いしたら、店員たちのチェックでは高音は気にならないが、低音に異音ありで、いちおうメーカーにチェックに出すということ。
これの結果はまだ出ていないが、イクリプスの316SWMK2を新品で購入、KEFは検査結果にもよるが下取りしてもらうことにした。

で、316SWをいじっていたのが画像の特性図である。
デジタルプリのCLASSEにて、スワンの低音を落としている。部屋は50Hzがモリモリ出る特徴があるようで、なんとか落としていかねばならない。
そこに、50HzピークのSWの音を加えて合成したものだが、実際はもう少し50Hzが出すぎ、80Hzが引っ込みすぎる。
そこの数値がマシになるように、何十回も測定して数値をメモして決めた。

CLASSEでは70Hzクロスオーバーで-12デシベル/oct、サブウーファー側は60Hzカットとした。
サブウーファーは、メーカーは、アンプ側にフィルターがあれば、ローパスフィルターを切るのをスピードの面から推奨しているが、CLASSEのみのフィルターでは、かなり高音が残り、KEFほどではないがノイズがある。
フィルターをかけると、感動的に無音になる。フォスでも残留ノイズはあった。
サブウーファーは、クラシックでは鳴っていない時間もかなりあるので、無音であるべきだと思う。

いつもの繰り返しだが、サブウーファー設置には測定器は必要だ。
位相逆転すると、音の大きいほうが瞬時にわかる。
測定器がない時代、サブウーファーを一度は投げ出し、フォスの初期も40〜50Hzが異様に高い状態で使っていた。
上記のように数十回測定したのではあるが、初日にだいたいのセッティングは10分ぐらいでできた。

フォスは25センチウーファー1発でMFB技術でスピード感を追求、KEFは22センチウーファーを背中合わせ2発、イクリプスのは16センチウーファーを背中合わせ2発、という感じ。
価格は、KEFが新品16万近く、イクリプスが10万5000、フォスは忘れたが、当時は結構安くて8万ぐらいのクラスだったと思う。
スワンの10センチ軽量コーンに合うのはどれだ?

特性は、フォスがいちばんよくて、20Hzや25Hzがフラット。
MG130HRとネッシーの時代に、グライコもなかったのに、右肩下がりで見事にフラットな組み合わせが実現した。ただし、音は現在のほうがずっと軽快でよい感じがする。
KEFは、20Hzや25Hzがあきらかに落ちた。まあ、アンプの馬力と口径を考えると、追い込めば出せそうだが、意味を感じなかったのでそのままにした。

イクリプスの16センチになると、さらに20Hzや25Hzは寂しい感じで、30Hzも怪しい。
サブウーファーの意味があるのか??

しかし、ポップ系のソフトをかけると、サブウーファー単体だと、KEFはパワフルに後方の扉を鳴らしていることがある。これはまずい。
フォスも20Hzの測定値は凄いが、意味のあるソフトや状況はどれぐらいあるのか? また、部屋を鳴らしてしまっている値なのかもしれない。

16センチのサブウーファーというのはいかにも頼りないが、超低音がそんなに無理という感じでもない。
10センチのスワンのスピードに合うのはこれだろう。

音を聴いていると、実はサブウーファーの違いというのはそれほどわかるわけでもない。
また、スワン単体の測定値の低音もけっこういいのだ。
なら不要か?、というと、大音量時のスワンのコーンの振れが相当におさまる、というか、ほとんどなくなるというメリットがある。
また、床鳴りが結構あるのだが、サブウーファーは床を鳴らしていないので、スワン側の低音を抑えてやることはトータルでメリットになる。

逆に言えば、CLASSEのグライコとスワンを使うのでなければ、サブウーファーは不要派になりそうだ。
中音量ぐらいでは、ポップ系以外ではあまり鳴っていないので、オートパワーオフ機能など使っていると勝手に切れてしまったりするのだ。

思ったのが、10畳木造で、音量はそこそこ出せて恵まれているが、やはりオーディオ的に大した部屋ではないということ。
サブウーファーは夢が膨らむが、20Hzを計測してもどうってことないし、38センチウーファーを置いてもどうってことない、というか、有害だろう。
雑誌を読んで妄想を膨らませるが、環境をわかって無理のないシステムを組むのが大人だろう。

長岡鉄男先生がよく「分相応」と言って安いハイCP機器を使っていた。
モノであふれた今読むと、貧乏くさいというか、人生一度なのだから、買えるのに、お買い得ばかり考えて選択するのもどうかというふうにも思える。

当時は、アンチ・ステサンの海外輸入品グランプリ、みたいな金持ち打倒みたいな構図で読んだりもしたが、今思うと、ごく自然な感情もあったのではないか。
戦前生まれで、モノのない時代に育ち、ただ、いなかで空間はあるので、それを確保して、手作りの箱にユニットを入れてのびのび鳴らす。それに向いたコンポを集めると、そんな高価なものにこだわることもない。
逆に、妙に高価なものを入れるとバランスが崩れる。

日本の住宅街でやるオーディオも、制約は多い。
その中でどうやるか。安物にこだわる必要もないが、自分を知り、身の丈に合ったことをやるべきだ。
測定器やサブウーファーが教えてくれる。
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