mixiユーザー(id:5343821)

2017年11月07日01:40

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私の電線病時代

電線病とは・・・
オーディオケーブルの付属品を聴きもせずに取り外し、できるだけ高純度(99.99999999%など)銅や銀線に取り換え、壁コンセントも元のものなんかは許さず、ホスピタルグレードから超低温クライオ処理をしたオーディオグレードなどに付け替えまくる、といった行動を指す。
メッキは金メッキが穏当だが、ロジウムはありがたい感じがする。
師が福田雅光先生の場合は、ハンダにもこだわりいろいろ自作して、毎月雑誌記事が気になるので、結果的にけっこうな金額を投入。
長岡鉄男先生の場合は日曜大工店のキャブタイヤで、安いがかなり太くする傾向がある。
金持ちはケチな工作はしない。一本数十万のケーブルでチューニングを楽しむ。
キリがないのである。

こんな状況はいつ始まったのかというと、ホスピタルグレードとかを晩年の長岡先生が記事にしてたから、1990年代末からだろう。
そこからちょっとしたブームになり、この20年の中で、「電線病にかかってたけど、目が覚めた」という話題も耳にするようになった。

私自身は、最初期にホスピタルグレードのプラグ・コンセントを購入、オヤイデが高級コンセントを投入してきたときも、まっさきに買っているのだ。
また、ケチなのでいろいろと工作をして散財している。
失業時代に、アコリバのPCOCCAの3.5スケ電源ケーブルが、新製品切り替えで安くなっているのを発見。
ハローワークに行くたびに3m、3m、3mと3回買って4本ケーブルを作った。暇だし(笑)

アコリバに換えていった感想は、「ああ、金持ちの音ってこうか」というもの。ケーブルで出すんだと思った。オーディオ店の高級な雰囲気が出るのだ。
私は108ES2のスワン時代があって、あのユニットの高域張り出して貧乏くさい乾燥感はただごとでなかった。
今なら、あっさり違う路線に行くが、当時はこだわって、その状況でリッチな音色が出ないかとおもっていた。
それで、とにかく高級メッキ、高純度、極太みたいな言葉に弱く、迷いがなかった。

プロケーブルという、ネット上の電線ショップがあり、そこは、メーカー製の高級オーディオケーブルを「ボロい」「メッキ=悪」「オーディオゾンビ(キリがないので)使うと人生が終わる」とさんざんな書きようで、自分のケーブルはスタジオで伝統的に使われてきたもの中心で、「フラット」だと主張した。
「電線病から目を覚ませ」というメッセージにも思える。よいところは、確かに安価で、原価プラス利益がよくわかる値付けになっているので、金銭的に騙された感はないといえるだろう。

最初、小さな必要と興味があっていくつか発注していたのである。
RCAケーブルのモガミや88760はさほどよいと思わなかった。
デジタルケーブルはしっかりしているが、特に印象はない。
USBケーブルはWireWorld高級品に完敗。

バランスケーブルでドイツ音楽用というノイマン、これはよかった。
ワグナスという同じくネットショップ製作だが、銀メッキ線超高級ハンダみたいな路線のケーブルと交換すると、質実剛健なスタジオの音という感じになり、ドイツグラモフォンの渋い味が出た。
イチ推しのベルデン8423、これはすごくよかった。
ふっくらしていきいきして、色はつくが豊かな感じがする。ワルターの古い録音のよさがわかるなら、その路線である。
古いクラシック全般によいが、何を聴いてもおおらかで楽しい。アメリカン。
バランスケーブルは、プラグが超高級であろうがノイトリックのことが多いので、そこで差がつかないのだろう。
RCAは、メーカー製のほうがしっかりしている。

これはギャンブルと思ったが、エイとやってしまったのが、アクロリンクのしっかりしたスピーカーケーブルを、ウエスタンエレクトリックの極細単線に換えた。
価格も、処分価格で買えるぐらいなので下がった。
結果は、最初は線が細かったが、上記8423のふっくらした感じを入れ、パワーアンプのゲインを上げたりで、気にならなくなった。
そうすると、弦楽器が非常に良くなった。木質感というかニスの感じというか、なにか黄土色や赤色が頭に浮かぶのだ。
いままでは、線材もあるが、被覆のすべすべした音に相当マスクされていたような感じがした。

最後は電源ケーブルである。
あまり期待はなかったが、8423と極細単線がよかったので、ついに買ってしまった。
が、これもかなりよかった。アースとかはオヤイデのコンセントボックスでしか機能してないと思うので、効果うんぬんはあまりわからないが、素直な音になった感じだ。
オヤイデの5.5スケ「TUNAMI」は処分し、上記のアコリバも解体して線材を処分予定。
やはり、上記の弦楽器がよい。

1年ぐらい前によく聴いていた、クレーメルたちのウィーン現代音楽室内楽集。
これの弦楽器が、弦楽器らしく聴こえたのに興奮した。
変わったのは、特にスピーカーと電源ケーブルだろう。
ピアノもそれらしい。

メッキがなくて、真鍮のままで、これは古い一般家庭のコンセントへの回帰である。
真鍮臭さみたいな、安っぽいくすんだ感じはあるので、フラットなのかはわからない。ただ、キラキラしたクセは確かにつかないようだ。
金管楽器の素朴な感じもよく出る。
特に古いクラシックにいいのは、8423・WEのスピーカーケーブルと同じ。
私の聴いているソフトの、いまの路線と合っているのはありそうだ。
真空管が1960年代録音に合うとかいうのに近い話。

すっかり電線病から脱した、というか、はたからみるとプロケーブル教に入信したと思われるだろう。
ただ、低コストだがアガリ感はある。
ド文系なので、感覚的にだが、次回は経験を振り返って皆さんの参考になれば。
主に、たくさん作った電源ケーブル。
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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年11月07日 12:25
    銀線の単線を大量購入し、オール銀で組んだことがありますが、今から思えば、、、、、??
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年11月07日 19:32
    オーディオを始めたころは50円/mくらいの線を使っていました。雑誌などの影響でOFCになりLC-OFCになり6N線になり、7N 8Nなどいろいろ試してみましたが、ある時 Van den Hul のSPケーブルの絶縁被膜を全て取り去って鳴らした時の透明度と情報量の桁違いの凄まじさを知ってからしばらくの間、絶縁被膜を被った市販ケーブルには魅力を感じなくなりました。今は安全上絶縁された線を使っていますが、機会があればまた復活させてみたいと思っております。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年11月07日 20:40
    小生、ケーブルだけで管球アンプの音が出せないか、という呆れた挑戦を続けてきたのですが、ようやく最近、テクニカの光ケーブルで、近似させることができました。マッキンの管球アンプを使っていた感触に近いです。京都人さんと反対の方向ですね。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年11月08日 12:01
    > mixiユーザー 管球アンプといってもいろいろありますのでどのような音ということを一言では言いがたいものがありますね。McIntoshとMarantzとでは随分違いますし、うちにあるものだけでも Luxman、 EAR、 Octave、 CRdevelopments、 QUAD、 Counterpoint、 Yaqin、  Chorale、 三栄キット、  UESUGI、 WesternElectric  それぞれ音が違っています。
    YoshiさんはMcIntoshの厚みのあるパワフルな音を目指されているのでしょうか。そのような音は私も嫌いではありません。EARとChoraleの中間のような感じだろうと思います。一方個人に製作していただいたオール直熱管アンプでは透明度溢れる澄み切った切れの良い音が鳴ってきますが、それも魅力ある世界です。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年11月08日 13:08
    > mixiユーザー 過日聴かせていただいたキソアコースティック HB-X1は透明感のある鮮烈な音でしたので、そう言ってみたわけです。管球アンプはひとくくりにできませんが、要は渋く甘く、弦の再生が絶妙な音という意味で使っています。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年11月08日 23:09
    > mixiユーザー そのような目的にはWEの線を適宜(全部はダメ)使用すると面白い効果がでてきますよ。福井時代のこと、私のSTAXのスピーカーに対して近所のWE使いの方が「ええ音かも知れんけど、どうも色気がないんじゃ」と仰っておられましたが、ある部分にWEの線を入れて聴いてもらったところ「ウーン、これはまいったなー」と納得されました。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年11月09日 01:56
    > mixiユーザー 
    B&Wでありましたね。銀は電気的な特性はいいみたいですが、癖もあるようです。不思議です。美しいのは美しいと思いますが、一般に銅線がスタンダードでチューニングされてるからでしょうか。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年11月09日 01:57
    > mixiユーザー 
    ほんとに、被覆が音を作ってるのかというぐらいで、驚きました。
    極細単線がいいというより、被覆がほぼ紙一枚なのがいいのかも。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年11月09日 02:04
    > mixiユーザー 
    私は結局光ケーブル外してますが、確かに真空管ぽい感じはしました。製作者の趣味なんでしょうか。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年11月09日 06:58
    > mixiユーザー あの光ケーブルと被覆の柔らかいキャブタイヤをすべての電源ケーブル、SPケーブル、そしてインタコにも使たのが当方の装置です。6Nや8Nの対極の音になっているかと。WEは未経験です。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年11月10日 02:31
    > mixiユーザー 
    長岡先生のアンプ記事で、スピーカーケーブルをメーカー製にしたら気の抜けたコーラみたいになったと。これ、今思うといいえて妙だと思います。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年11月10日 10:53
    ケーブルを商品にするためには、明快に細かい音の出るケーブル(6Nなど)を開発するのですが、たいてい長時間聴いていると、聴き疲れします。だいぶ前に物故された上杉さんは、きつい音が大嫌いと公言し、「つないで一番ぱっとしないケーブルがいいケーブル」と判で押したように書いていましたが、当方も同意見です。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年11月11日 01:56
    > mixiユーザー 上杉先生に一票

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