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2017年06月06日02:20

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ウエスタンエレクトリックの極細単線

最近は、ケーブルをいじっている。
プロケーブルに関心を持ったのがきっかけだが、いろいろ知識が増えておもしろい。

メッキをどうするか、太さをどうするか、今までは雑誌記事通りに、新しく高価で高級なものを信じていたが、プロケーブル理論は、基本的に古く安価で素朴なものを信じる。
私はよくわからなくなったので、ある意味では先入観なしに聴けるよい機会である。

新たに、デッカ録音とビートルズ用とうたうバイタルのXLRケーブルと、ウエスタンエレクトリックのスピーカーケーブルとを購入した。

使っていたスピーカーケーブルは、アクロリンクのメートル定価4000円以上するもの。左右で長さが違い、2.2と2.8mぐらい、ケチった使い方。
アクロは、入門当時、ベルデン718だったかからS1050に変えて、滑らかで明るい音に驚く。入江先生も、ローコストコンポの組み合わせテストのたびにこいつに交換していた。
そこからアクロにあこがれ、ついに標準タイプを入手して、特に不満なく今に至る。

これを、2.7mの極細単線に変更。24GAでわかる人はわかるが、これはもう、糸のような細さだ。
昔使っていたコブラ6Sと較べると30分の1?
変な宗教にはまったかというような買い物だが、さて音はどうだ??

いつもの食卓で、離れて大きな音で聴くと、ピアノやヴァイオリンの高域端がちょっとひきつったような感じもある。レベルメーターが振り切れたような感じだ。
これはいかんかなと思ったが、ケーブルをノイマンからベルデン8423に変えて中低域を太らせ、高域を少しグライコで落とし、近づいてそこそこの音量で聴くと、ちょっと驚きの音になっていた。

スタックスの009を最初に聴いたときに近い。
ピアノは指先のひとつひとつの動きが見えるようだし、ヴァイオリンも繊細無比。実に軽い音なのだ。
音像の重なり合いと分離がよく出るようにもなっている。

MG130HRを108Solに換えたときと同じ方向での驚きだから、スワンと相性がいいと思う。

一般には、気軽に大音量で破綻のないアクロでもいいし、大差ないかもしれない。
が、極細単線は、マニアがマニアな聴き方をしたときに、フムと腕を組むポイントがあるのだ。
ヴァイオリンソナタを中音量ぐらいで聴くと、そのリアルさに唸るのではないか。

高能率で鳴らしやすいスピーカーで、2m以下で小音量の人には一聴をすすめたい。在庫もなくなりかけてるようだし。
あと、ウーファー分離のときにもよさそうだ。

音色としては、癖がつきようがないぐらい重量の存在感がないが、オーケストラの楽器がそれらしく、真空管アンプを思わせる鳴り方になるのは、WEの伝説の力か。
アクロリンクの被覆は、よいものだがそれなりの色がつくので、それがとれたともいえる。

これはプロケーブル信者になりそうだが、USBケーブルは、2600円と、WIREWORLD定価4万ほどの、50センチ対決。
これはWIREWORLDの気品に軍配。
プラグがプラスチックと良い感じのメタルなので、ここで差がつくようだ。
プロケーブルも、20センチのが使えればおもしろそうだが。
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