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2017年05月05日13:51

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プロケーブルのベルデン8423

プロケーブルというサイトがあり、最近は大阪日本橋にも店がある。営業時間ギリギリで入店できなかったが。

ここの記事は胡散臭い雰囲気プンプンである。
ライバル業者がゴッサムというメーカーのものを推奨していると、ゴッサムのケーブルを酷評しながら販売している。いかにひどいかをお遊びで聴いてもらうためだという。
営業妨害である。
ゴッサムを推奨している店は、もともとプロケーブルに入門というか店員になった人だと噂で読んだこともある。
ワグナスというところで何本か買っているが、そこの人もプロケーブルを露骨に嫌がっていた。そこのミリタリースペックという、軍事用ケーブルをオーディオ用に使った商品を「悪徳商法」「その種のケーブルを使うやいなや人生が終わる」とまでHPで書いてある。それを読んでニコニコできるのはガンジーぐらいだろう。
私も、銀メッキにテフロン、プラチナゴールドニッカスハンダというので、ケーブルを作ってもらって使っているので、人生終わっている。

倫理的にはとにかく、外付けハードディスクやBNCなど、マイナー物で困ったときにいろいろ買っているのは事実だ。
何か買うと、すごい長文の取説メールが送られてくる。
先日、まともに読んでみると、なかなか論理としては個々に明確な基準がある。常識であまりきいたことがないが、納得できる。
私はこういうタイプの、世界を敵に回してたたかうような人が好きである。
こういう人が流行ると、敵味方入り乱れて、その業界が活性化される。

デジタルケーブルの理屈・・・
速度が早ければよい。75オームにこだわって、カナレの圧着プラグ。データ伝送で、ここで音が大きく変わるほうがおかしい。市販品はよくないので、当店のと交換すると、情報量が増えて、耳が敏感な高域がうるさく聞こえるかもしれないが、まず情報を全部伝送したところから(アナログ的な)セッティングをスタートしてほしい。

私としては、グライコ内蔵のCLASSEプリが絶対手放せなくなったが、動作が不安定になる可能性がある(それで修理品が安く手に入った)。
誤動作が少ないほど良いという観点で、SAECの定価2万近いものと、ここの買値3000円のを交換してみたが、少し音が元気になった感じだが、大差ない。なら安いほうが良い。

アナログケーブルの理屈・・・
色付けのないスタジオ仕様のものがベスト。高価な市販品は変な方向に行くだけ。アメリカのスタジオで録音されたものにはベルデン8412(バランスケーブルは8423)、イギリスならバイタル、ドイツクラシックにはノイマン、日本はモガミのケーブルが合う。

この考え方自体は、スピーカーでよく聞く。
デッカ録音はタンノイでモニターされてたことがある、BBCモニター系、B&Wのマトリックスシリーズはクラシックに合う、など。
そして、それは事実と確認した。
この論理は、「色付けがないようにすべき」と言いながら、「ある国の録音にはその国の色があるが、それはスタジオの電線で決まってくるから、そこを再生時に合わせて相性をよくする」とも言っている。
また、録音時にあるケーブルが使われていた保証などないのだが、大まかな論理としては、納得できるものである。
単に、アメリカの音楽をイギリスのスピーカーで聴くと気取った感じでちょっと違うとか、そういうことってあるので。
問題は、たかが電線にそこまでの国籍があるのか。

無駄な出費と在庫、オークションの手間などを嫌い、悩んでいたが、5000円もしないので、ついに遊びで買ってしまった。
ノイマン・・・確かにドイツグラモフォンの音がそれらしく鳴る感じ。ほのぐらく、まじめで融通が利かないような。品が良く、クラシックと相性がいい。
そして昨日届いたベルデン8423。
これは、純粋なバランスケーブル用で、3芯なのもポイント。デジタルプリ〜パワーアンプ(実際はプリメイン)の間で、RCAとバランスで大きくノイズが変わったので、さらに少しでも差が出るかチェックしたい。

まずは、いま迷走中のヘッドフォンシステムに入れてみる。
やや〜、このムチムチな肉感はなんだ! これはしてやられた。まあ、被覆のゴムの音だとわかっているのだが、おもしろい。スタジオの色付けない音とはとてもいえない、が、個性が愉しい。

あまりに音が変わったので、使えるか、落ち着かせて聴いていたが、さすが70年近く生き抜いてきたというだけあって、古色蒼然たる風格があり、ヴィンテージオーディオの雰囲気がある。つまり、クラシックにも合うのだ。特にワルターとかグールドのLPによいだろう(持っていないが)
聴いたのはポリーニとアバドのブラ2。こういう現代録音は、ノイマンのほうがより合いそうだ。
中低音が肉付きが出るので、スケールが寂しい時にも合う。ヘッドフォンは疲れやすいので、刺激も減ってよい。

シエラ・ボーゲスのソプラノ、ニューヨークの飲食店でのライブだが、これには文句なく合う。艶やかでピアノもそれらしい。アメリカ特有の、ダイナミックで陽気でゴージャスで、ある意味雑い感じだ。シエラの、ちょっとやんちゃな感じが出る。
マイクケーブルの音にも近いのだろう。

総じて、古い音楽・録音に合うが、守備範囲はけっこう広い感じである。
これの2芯の8412はもっとやんちゃだといううわさもあるので、古いロックやジャズ、クラシックをヴィンテージ風に聴きたい人に薦める。
値段も3000円あたりなので、一本だと送料400円のほうが気になるかもしれない。

ケーブル初日絶賛はよくあるので、これからスピーカーでも確認してみる。
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