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2016年10月24日19:48

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カラヤンとフルトヴェングラー

中川右介という人の本である(幻冬舎)。
昨日、寝る前に暇ができて、寝られないのでちょっと読んでみたらおもしろくて読み続けた。
昔読んだはずなのだが、まったく印象が違う。
フルトヴェングラーやチェリビダッケをそこそこ聴いたからだと思う。

1940年代から50年代の、カラヤン・フルトヴェングラー・チェリビダッケのベルリンフィルトップをめぐっての攻防が描かれている。
当然、ナチ時代を挟むので、苦難そのものの時代である。

意外だったのは、
・カラヤンをフルトヴェングラーが異常に意識して、ザルツブルク音楽祭から追い出すなど、かなり妨害している
・そのころに、イギリスのフィルハーモニア管とかウィーン響という2番手とカラヤンが共演し、EMIのプロデューサー・レッグと組んで大量に録音
・フルヴェンのバイロイト第九は、カラヤンがザルツブルクを追い出された代わりに、バイロイト音楽祭の主役を手に入れ、レッグと「指環」を収録するという企画のオマケで録音しただけ。死後まで発売されていない。
・チェリビダッケはベルリンフィルを400回以上も指揮している。この間、カラヤンは6回だけ。
・しかし、アメリカ・ツアーという国家的事業に乗っかるかたちで、終身首席指揮者をかちとる
・チェリビダッケはカラヤンに追い出されたというよりは、オケと仲悪すぎで自業自得

チェリビダッケとベルリンフィル50年代の演奏というものは聴いてみたい。
調べると、あるがほとんど廃盤になっている。
atsushiさんは、この時代のカラヤン録音をボックスで聴き進めているはずなので、おもしろく読めそうだ。

最近、1980年代のあこがれの初出CDを、オークションでだいぶ買っていて、カラヤン最後の第九も、1楽章のフレッシュさに驚いた。カラヤンのベートーヴェンというと日本では評判が悪いが、あらためて聴くと、方向性はどうあれ、さすがに役者が違うという感じがする。
バイロイト第九のグランドスラム盤と較べてみたい。

ところで、結局55型テレビは手放すことして、有機EL購入予定。

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最近はオークションの利用料もやたら高い。
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