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2015年05月11日13:27

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木綿のハンカチーフ

太田裕美の曲だが、それで聴く気は特にない。
柴田淳のカバーで最近よく聴いている。ここのところのスピーカー調整ではよくかけていたので、音質傾向にも詳しくなった。

都会と田舎、東京とふるさと、人工と自然、という、対比が、男女の会話で描かれる。
都会に出て行った男がその華やかさに染まり、残った女が、「最後にわがまま、涙拭く木綿のハンカチーフください」と皮肉っぽくいうのがオチになっている。

ちょっとしたどの駅にもイオンやビックカメラがあって、いまはこんな露骨な対比は減ったし、もっと、女の方が都会の華やかさに取り込まれている。男は自然なダサいままである。

受験問題の論説文では、人工と自然の対比が超定番、そして自然が勝ち人工は反省を迫られるという読み方を先取りしておく必要がある。
これが、何年か後の就活になると、バリバリ自然を破壊している企業社会に忠誠を誓うことを求められる。
とりあえず、こういう対比が存在していることはおさえておかねばならない。

先日、覚醒剤で逮捕直前のASKAが、NHKでこの曲を歌っていて、胸に染みいった。
このスーツをみてくれ〜、都会に染まった反省、僕はもう戻れない〜、が、いま日本一似合う男だろう。
これはまた聴いてみたい。
柴田淳は、天然というか、自然派っぽい感じはあるので、これもやっぱり素敵な感じがする。

ところで、最近スピーカーの吸音材を考えていたのだが、京都人さんにいただいたアコリバのものって結局なんだったのだ、というと、木綿ではなく、綿ともいうがシルクということである。
もとは蚕がつくっていたが、木綿は自然ではあるが、人工的な技術が発達して一般化したのだろうか。
このあたりは、いつでも二元論みたいに割り切れはしない。

どうしても不満の残るヘッドフォン用プレーヤー、DCD-SXと、ラックストーンのDU10を較べると、ボディの金属音が音に反映している気がした。
ラックスは底板5本脚で、中央はゲル状でプニュプニュしている。天板もボムという感じ。
SXやSA1は、特に天板がツルツルと人工的な感じ。
なので、ウェルフロートと底板の間、天板と上に載せたヘッドフォンアンプの間に、絹のオーガンジーに包んだアコリバシルクを詰めてみた。
そんなに大量ではないが、ギュウと入るので、ダンプ効果はあるだろう。

これは気休め程度だったが、しなやかで綺麗で静かな方向に音が向かったので驚いている。
これはSXを救うかもしれない。
今後に大注目。

昔のサウンドパルの記事で、金子先生がいろんな布を部屋にかける実験をしていたが、成績がよかったのがシルクである。
共鳴管の出口に入れた後も、測定結果はよかった。ムラがないのである。
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