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2019年01月20日21:40

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楽劇

今日の午前はオケ練です
選曲のための初見大会
シューマン4、ブラームス3、シベリウス2、ブルックナー4。

今日の午後は楽劇です

◯新交響楽団第244回演奏会
開演:2019年1月20日(日)14:00
会場:東京芸術劇場
曲目:ワーグナー/楽劇「トリスタンとイゾルデ」
第1幕への前奏曲、第2幕、第3幕第3場(演奏会形式・日本語字幕つき)
トリスタン:二塚直紀
イゾルデ:池田香織
管弦楽:新交響楽団
指揮:飯守泰次郎

招待いただいたくらっち様に預かり券渡し場でご招待券相当を拝領。1階前から5列目のかぶりつき。

演奏は第一級〜特級の素晴らしさで、かぶりつきながら独唱歌手が舞台最後列にいて管弦楽をかぶりつきで聴いたらその演奏のすばらしさでワーグナーの管弦楽の素晴らしさを隅々まで堪能できたのと、個人的趣味としては物語の軽薄化をもたらすと考える媚薬のシーンがごっそり抜け落ちていたのが功を奏したのか、割と苦手意識あるワーグナーをあたかも優れた管弦楽作品とその管弦楽を伴奏に持つ歌曲のように聴くことができたのが大きい。
前奏曲は微小な水滴が波紋を広げて大いなる波濤となるような演奏。このあとの本編も全てそういう造り。飯守氏の曲への理解と愛情が微小な細部からも感じられる。
第2部は舞台後ろにいたにもかかわらず独唱者は圧倒的で、トリスタンとイゾルデはもう秘め事をしようというよりは愛の青春の主張みたいになってるところに隣や高所からのブランゲーネ(金子美香)のツッコミがまた絶妙な調子 秘め事の激しさは全て管弦楽の激しさで伝えられる。ワーグナーの管弦楽をここまで堪能できたことはなかった。まさにデモーニッシュ的
15分の休憩を挟んで第3幕第3場は15分くらい
ほぼ全て池田香織さんの独演会。今度は波濤が水滴の雫に収斂されていくみたい。でもどんなに弱々しくなっても核心部分はよりしっかりと伝達されむしろ光り輝いているようですらあったのは文字通り鬼気迫るものがあった。最後はうっすら泣きかけました。
マルケ王(佐藤泰弘)が酒を呑まねばやっていられないような少しだけラリっている歌唱も憎い。

それにしても、内容的には不思議な楽劇であるトリスタンとイゾルデをど迫力の緊迫のドラマに仕立て上げるシェフ飯守泰次郎の手腕と新交響楽団の力量はとてつもない。
また、今日のような構成だとグレの歌みたいな音楽劇として楽しめるのでなかなか良い。
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