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2019年01月19日21:11

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千人

今日は千人の交響曲一本勝負です。

◯新宿文化センター開館40周年記念フレッシュ名曲コンサート
開演:2019年1月19日(土)17:00
会場:新宿文化センター
曲目:マーラー/交響曲第8番「千人の交響曲」
ソプラノ:木下美穂子、今井実希、安井陽子
アルト:中島郁子、小林由佳
テノール:福井敬
バリトン:青山貴
バス:ジョン・ハオ
合唱:新宿文化センター合唱団
児童合唱:花園小学校合唱団、西新宿小学校合唱団、関北みどりの風合唱団、マーガレット少年少女合唱団
オルガン:三原麻里
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:アンドレア・バッティストーニ

高校の同級生およびなご管指揮者とホルン奏者夫妻が合唱で参加。
珍しく1階中央部で聴く。

フォト



バッティストーニの攻めの姿勢が凄い。
目の覚めるような快速の第1部来たれ創造主たる精霊よはこの曲がオラトリオ呼ばわりされるのを断固拒否する交響曲的演奏で、稠密かつ構築的、ストイックと熱情の背反要素を一度に具現したとにかく凄まじい演奏。あわやブラヴォと言いかける。
さらに、事前に参加者から烏合状態の警報がかなり直前まで発せられていた合唱がとにかく圧倒的など迫力。でこれがまた交響曲的な引き締まった硬質な歌唱。細かいニュアンスはわかりませんが技術的なことより集団で交響曲的な引き締まりを求めたのかもしれない。
独唱の福井敬が今に始まったことではありませんがとにかく凄い歌唱で、1階比較的前で聴いたこともあると思いますが合唱を巻き込んでスクリュー回転で聴く者のハートを刺しにくる感じ
なんというか縦に来るザグラダファミリアみたいだ。
第2部ファウスト終幕の場は一転して静謐の極みは横に広がる水平線の海のよう。そこから陽が昇って海を照らしていくようだ。
第1部で大人たちに少し押され気味だった児童合唱も水を得た魚のように自由になる。
中間部の合唱と独唱の駆け引きも合唱の波立つような歌唱が絶妙でソロ歌手に大きな自由度を附与している。
席が前方なのでハープ、ピアノ、チェレスタ、ハルモニウムの掛け合いがまた絶妙に聴こえる。
神秘の合唱前のクラリネットが素晴らしいし、神秘の合唱がとにかく心鷲掴みで、合唱から浮かび上がるアルトとソプラノの歌唱が神がかって涙する。
結局第2部も緊迫も甘美さも交響曲的に整地された上でアグレッシヴに燃え上がっていたのはバッティストーニの力量というか熱量に吊り上げられていたように思う。

大太鼓女子が憧れの鷹羽嬢みたいだったのも良かった。
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