mixiユーザー(id:529464)

2015年03月08日21:53

897 view

オケ練のあとシューマン

今日はオケ練でした
ベト9の第4楽章でした
とりあえず合唱の訳とか書いてみましたけど今日の役には立たず。(音取りが全て)
果たして前回に比べて進化してるのか?
ちなみに前回の記録では、
「合唱が始まってまもなくのところ(241小節のあたり)で合唱以外はクラ1の独奏となる(今日はオーボエがいなかったので。もちろんまだ合唱はいません)ところで場所を見失いしばらく吹けないでいたら音が練習場から無くなった(静寂が支配した)。。」
となっています
ただ、指揮者の意図はわかりました。
アンダンテ・マエストーソで神々に招集がかかり、アダージョ・マ・ノン・トロッポで神々が参集し、声楽2重フーガで天の岩戸が開く、ということです。
微進化し、2か月後くらいにはせっかく書いた合唱の訳が役に立ちますように・・・

オケ練のあとは芸劇でシューマンを聴きました。

○都響「作曲家の肖像」シリーズVol.101〈シューマン〉
開演:2015年3月8日(日)14:00
会場:東京芸術劇場コンサートホールホール
曲目:シューマン作曲作品
劇付随音楽《マンフレッド》序曲 op.115
ピアノ協奏曲 イ短調 op.54
交響曲第4番 ニ短調 op.120(1851年改訂版)
ピアノ独奏:河村尚子
管弦楽:東京都交響楽団
指揮:エリアフ・インバル

劇付随音楽《マンフレッド》序曲
最初からインバル全開!
シューマンの強い意志の部分をひしひしと感じる。
しかしここでの全開はまだ序の口だった。

ピアノ協奏曲 イ短調
河村尚子はじゅ。が今のiPhoneで最初にダウンロードしたラフマニノフのP協2番とチェロソナタを弾いてた人。きっとシューマンとかお似合いと思ったらどんぴしゃり!
第1楽章は仄暗いというよりは仄明るいという感じでシューマンの濃厚なロマンの中にも大人の翳りを感じさせるがほんのり明るさもある感じ 第2楽章は憂いの中に美しい滴が少しずつしたたって氷が溶けていくようでなんだか泣けてきた。それが第3楽章で氷がはじけて一気にクリスタルの目映いばかりになり、シューマンの本当に強い志のようなものまで感じた。
都響では近々グリーグのピアノ協奏曲もありますが、よくセットになっていますがシューマンとの大きな違いはロマン性とかではなく20代と30代、青年と壮年の違いだと思う。翳りと意志の強さ。まさに壮年の輝きだ。都響でグリーグを萩原麻未、シューマンを河村尚子が演奏するのは至当な選択であろう。

奏者アンコールはシューマン作曲リスト編曲「献呈」
これぞシューマンのロマン 大人のロマン
今日は奏者の手許の良く見える絶好の席でした。

交響曲第4番
1月にアリエッタ交響楽団でシューマンの交響曲第4番を聴き、
その時の記録では、
「これは驚きの名演奏で、度肝を抜かれ去ったというか、これを上回る演奏はインバルを連れて来てもそうはできないんじゃないの?というくらいの素晴らしい演奏。」
となっていましたので、そのインバルを聴きました。
で…
インバルさまごめんなさい
優劣どうこうでなく、全く別次元の音楽を打ち立てられた
アリエッタの時に生意気にも「シューマンには「演奏完遂度」「前進性」「かっこよさ」のどれか一つでもあればgoodと思っていますが今日の演奏にはその全てがあった。」と書きましたが、今日はその全ての上に「シューマンのパッション」があった!心意気!熱!炎!
それでも第1楽章は普通の出だし(高度な出だし)と思ったが、第2楽章のシューマンの心の内が明かされてくるあたりからソロもオケも尋常でない深さと飛翔を示し始め、とてつもない規模の第3楽章を経て、第4楽章でついにその全貌が明らかになったというか、アリエッタの時にはマーラーを感じさせると書きましたが今日は微塵も感じさせず、まさに「シューマンの、シューマンによる、シューマンのための音楽」として「溢れるばかりのロマンティシズムを厳格な交響曲の枠の中に無理やり押し込んで交響曲が熱く熟れて骨格が灼熱に燃え落ちる中に青白い炎がたぎっている。」(アリエッタの感想)のではなく熱く熟れて骨格が灼熱に燃え落ちる中に青白い炎がシューマンの交響曲として完全燃焼を遂げている!!!
まさに口を開いたまま閉じることができなかった…

101回続いた「作曲家の肖像」シリーズは今日で終わりらしいです。
残念なり無念なり…
1 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する