mixiユーザー(id:5288598)

2019年12月16日16:53

101 view

令和DVD六発目

フォト

前々から気になってたこのバンド、中古でCDより安かったので買ってしまった。
このバンドはベルナルド・ランゼッティというボーカリストが率いてるバンドだ。
ベルナルドと言えば、デビューは1973年のアクア・フラジーレというバンドがキャリアの始まりなのだが、一般のプログレ・ファンに知られているのは、多分PFMのボーカリストとして新加入をした時点からだったと思うし、自分もそうだった。
その頃のPFMは、初期のちょっとクラシカルでシンフォニックな時期から脱して、アメリカのクロスオーバーな音楽の影響も取り入れたりして、多少変革の時期だった。
この人の声はピーター・ガブリエルにちょっと似ていて、そんなガブリエルっぽい声と、ハイテクニックでクロスオーバーがかったPFMの演奏とがミスマッチがかっていて、面白く感じたものだ。
PFMを抜けてから、一体どうしてるのだろうと思っていたときに、とある輸入盤店のサイトで紹介されていたのが、このバンドのデビュー・アルバムだった。
ずっと気にはなっていたのだが、他にも買いたいアルバムがあるので先延ばしになっていた。
今回かなり安く手に入る機会があったので、思い切って買ってみた。因みにアルバムの方は未聴。
内容は、オランダ、イタリア、フランスからの、四回分のライブからの抜粋的内容。オランダからのライブが六曲と、一番多い。
ステージでのメンバーの服装は皆ラフ。
イタリアの街中で歩いてて、そのまんま来たような、そんな普段着っぽい服装だ。
で、肝心の音楽性なんだが、これがまた、静寂の嵐や、そして三人が残ったの頃のジェネシスを彷彿とさせるような演奏なのだ。
どれもミドル・テンポの演奏が大半で、一曲づつを詳しく取り上げてもしょうがない。
キーボード二人、ギター二人、リズム・セクションにボーカルの編成で繰り出される演奏は、アコースティックのアルペジオにメロトロン(もちろんサンプリング)が乗れば、ジェネシスを連想するなという方が無理だ。
ただ、決して質は低くないし、ジェネシスが好きなら気にいるだろう。自分はこのDVDだけで充分だけど。
ただ、ギターがストラトを使ってて、中々ガッツのあるギターを弾いてるので、そこがクローンとの分かれ目になってると思う。
情勢に疎いので、このバンドが現在どうなっているのか、再編したアクア・フラジーレと掛け持ちでやっているのかどうかなどは全然分からないが、中期辺りまでのジェネシスは、もう三千回くらい聴いた、プログレしてるジェネシスの新曲を聴きたい、という思いを抑えきれない人には、渇望を抑えるためには良いDVDだと思う。
似たようなテンポの曲が続くのを別にすれば、質は悪くないです。

0 3

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する