お散歩採集

12月なかば、年が変わるまで2週間ばかりとなってしまいました。シーズンオフとなり虫採りに出歩く機会が無くなるこの頃、運動不足もはなはだしい。時には階段の下りや床に座るときなど無意識のうちに膝に力が加わるのを軽くしようと手をついたりしている。毎朝にでも散歩に出ればよいのだろうけど、寒いし、虫もいないし、などなど勝手に行かない理由を探している自分。それなら虫採りに行こうじゃないか。

少し朝寝坊して動き出したのはすでに10時過ぎ。適当に朝飯喰って採集道具積みこんで出撃。いきなりハードな山歩きも良くないと、目的地は近くのマイフィールド。そろそろハネナシ君が出てるだろうから、ゆっくり散歩しながら叩いてこよう。

さすがにハネナシナガクチキもどんな場所にいるのかだいぶ分かってきた。意外と好みの場所は限られた環境で、一見同じに見える枯れ枝を叩いてもなかなか効率よく落ちてくれないのだ。狙うのは稜線付近のカシやタブの照葉樹林が発達した場所。乾燥する稜線だが、わずかな窪地や大木の根際など落ち葉と落ち枝が集積しやすい場所。地表から顔を出している材は無視して、落ち葉の中に埋もれている落ち枝をそっと抜き出してビーティングネットの上で軽くたたく。落ち枝の太さはあまり関係なく細いものでは指暗いの太さもOK.引き抜いた時に湿気で材の表面は濡れたような黒いっぽい色になっている。枯れて1−数年の新しめの枝が良く、持ち上げるときに崩れるようでは古過ぎ。























2時間ほど散歩を楽しむ程度の散策で、帰る頃には膝の調子も戻って下り坂の山道を軽快に下ることができた。