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2019年08月19日22:45

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行ったけど…

遅い梅雨が明けて間もない8月の始めから涼しいイギリスに滞在し、日本の猛暑も知らずでした。そして帰国するとすぐに盆休みとなったのだが、実に惨憺たる夏休みとなってしまった。
まず当然ながら最高気温20度前後で朝夕は長そで着込んでも寒いほどだった所から、いきなり体温越えの灼熱地獄の洗礼を浴びる。更には時差ボケも絡み、盆休みをいいことに明るいうちはグースか寝て過ごし、夕方から明け方までゴソゴソ起きているという昼夜逆転した日々を過ごしてしまった。いつもなら涼しい亜高山帯へ避暑採集に出かけるという手もあったのだが、虫の居ない山へ出かける気力も萎え、夜間採集も月齢が悪くて行く気になれず。結局何〜〜〜んにもしない。まるで溶けたアイスクリームのような自堕落さは我ながらあきれるどころか自己嫌悪に陥るほどのものであった。
昨日18日は最後の休日。さすがに全くどこへも出かけないのはマズかろうと、夕方になってから漬物石と化した重い腰を上げ、ライトセット積み込んで近場のブナ林へ出かけた。
月齢は悪い、午後の夕立で気温は下がり、夜空はピーカン。虫が集まらない条件をすべて満たした最悪の夜だ。最初からいいもの採ろうなんて期待も無く、半ば義務というかぐ〜たらな自身への罰ゲームみたいな自虐的な採集行となった。


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濡れた路面に幕を敷き、屋台を組み立て終える頃、あたりはすっかり夜のとばりにつつまれ、虫も鳥も鳴かない静けさの中で発電機の低くこもった音だけが森の黒い闇に溶けだしていく。

何も来ないかとはかない期待を持ちつつ白布を眺め、移り行く季節の終わりをかみしめるようにぼんやりたたずむ。羽音とともにいくらかのコガネがあいさつに訪れ、ノコギリカミキリがにぎやかに飛び回る。裸眼では何かはっきりしない細かな虫を少し拾い、観察会の子供たちへのお土産用にスジクワガタをいくつか拾ってお終い。

9時を少し回ったところで終了。涼しいだけが取り柄、ほとんど採集にも行ったよ、というアリバイ造りの一晩でした。


明日から仕事が始まるし、そろそろ秋コブの季節がやってくる。今週末あたりから月齢も良くなりそうだ。身体も気持ちも再度鍛えて次に備えることにしよう。

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