mixiユーザー(id:52595329)

2019年12月12日23:11

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黒岩神社

色々試してもネット環境が良くならないのである・・。なので調子の良い時にポツポツ投稿。


黒岩神社は金(こがね)神社の境外社である。また金神社の御旅所(おたびしょ)となっている。御旅所とは神社の祭礼において神が巡行の途中で休憩または宿泊する場所、または神幸の目的地とする場所である。神輿が着くと御旅所祭が行われる。地元では「黒岩さま」と呼ばれてもいる。

渟熨斗姫命(ぬめしひめのみこと)は五十瓊敷入彦命(いにしきいりひこのみこと)が金石を携えて上陸した地を金津と名付けたと伝わる。当時の伊勢湾は今よりも深くこの辺りまで入江であり、金津は当時の舟着場であった。当時の海岸線は古伊勢湾と呼ばれる。

御神体となっている2つの岩は古来より神石として信仰されてきたもので大正時代にここを私有地として神石を庭石として使用するため掘り起こそうとした者がいたが、その根は深くついに掘り起こすのを諦めたとされている。

伝承によればこの岩の根は五十瓊敷入彦命が無念の最後を遂げた金華山椿洞の丸山神社にまで繋がっているとする。更に三重県伊勢市にある二見浦(ふたみがうら)にある夫婦(めおと)岩にも繋がっているとされている。この夫婦岩は二見輿玉(ふたみおきたま)神社の境内にあり古来、男岩は「立石」、女岩は「根尻岩」と呼ばれていた。その起源は古神道の磐座信仰にも関係してくる。

黒岩神社の民話に願掛けによってお椀を貸して貰えるという話がある。ある日、六助という男が「お婆さんのために薬をください」と願掛けするといつの間にか目の前に薬が置かれていた。後日、その話を聞いた喜助という男が娘の結婚式に使用する19人分のお膳やお椀を願掛けした所、あくる日に岩の前にそれらが揃えられていた。しかし喜助は1つぐらい貰っても良いだろうと18人分のお膳、お椀しか返さなかった。それ以来、誰の願いも聞き届けられなくなったという。
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