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日記一覧

◆如来蔵または仏性の思想・如来蔵 大乗仏教の中期に、すべての人間のうちには仏陀(如来)になり得る可能性があると説く如来蔵または仏性の思想が現れた。 如来蔵は、サンスクリット語のタターガタ・ガルバの漢訳である。原語は「如来の胎児」を意味する。

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◆唯識説と深層心理学 唯識説は、空の思想を受け継ぎながら、空の思想が虚無主義ととらえられる傾向を是正しようとした。唯識論は、単なる論理的思考の産物ではない。すべてのものは心が生み出した影像にすぎない、と観じるヨーガ実践者の禅定の体験に基づい

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●人権思想の発達と人種差別問題 人種差別問題は、人権に係る問題である。人権(human rights)の起源は、近代西欧における普遍的・生得的な権利という観念にあるが、人権の実態は歴史的・社会的・文化的に発達してきた権利である。生まれながらに誰もが持つ

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仏教35〜唯識説の理論
2020年07月31日10:11

●唯識説◆仏教の認識論 次に、空の思想と並び立つ唯識の理論に移る。唯識の理論に関して述べるには、まず仏教の認識論から書く必要がある。唯識論は、仏教の認識論の深化・発展だからである。 仏教は解脱を目指す教えであり、業(行為)を生み出すのは無明

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●はじめに 本年(令和2年、2020年)5月25日、米国ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性ジョージ・フロイドが白人警官による暴行で死亡した。この事件以降、米国各地で人種差別に反対する抗議デモが起こり、拡大・激化し、欧州諸国や日本等にも広がって

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仏教34〜空の思想
2020年07月29日10:18

●空の思想 空(シューニヤ)とは、すべてのものは、みな因縁によって起こる仮の相であり、実体性がなく固定した本質を持たないことをいう。空の思想では、説一切有部が説く事物の構成要素としての法はすべて本性を持たないとして、その実体性を否定する。こ

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●仏の三身説 釈迦の超人化・神格化の結果、仏の三身説が成立した。これは、仏を法身(ほっしん)・報身(ほうじん)応身(おうじん)の三相で考える説である。 法身は、永遠なる宇宙の理法そのものとしてとらえた仏のあり方である。法身仏とは、法そのもの

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 7月8日から24日にかけてブログに連載した拙稿「人類がウイルスと共存するには〜生命力と調和の精神がカギ」を編集し、マイサイトに掲載しました。全文を通してお読みになりたい方は、下記へどうぞ。http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion12-8.htm

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●阿弥陀信仰 大乗経典のうち特に古いものの一つに、『大阿弥陀経』がある。浄土系経典の最初期のものである。ここにおける阿弥陀信仰は、早期に仏教の有神教化が鮮明になったものである。 阿弥陀信仰は、現世に出現したゴータマ・ブッダへの信仰ではなく、

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 最終回。●生命力と調和の精神の発揮を 20世紀以降の世界では、新たな感染症が次々に現れ、世界的に流行して、多くの被害を出している。この原因として、先に人口爆発・グローバル化・森林伐採の影響を挙げた。今後も、世界の人口が増え、大都市が発達し

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●新たな経典の出現 部派仏教の盛んななか、紀元前後の時期から新しい性格を持った経典が現れ出した。その内容は、釈迦が折々に説いた教えを集成したものとは違い、新たな思想を表現したものである。それらの経典のうち、特に古いと考えられているのは、『般

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●中世ヨーロッパのペストによる社会の変化 武漢ウイルスの感染拡大は、社会に大きな変化をもたらしている。次に、この社会の変化を考察するために、中世ヨーロッパにおけるペストの流行と、それによる社会の変化を振り返ってみよう。 14世紀には世界的に

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●マウリヤ朝と仏教の最盛期 仏教教団が発展を続けていた時代に、インドは外部からの侵入を受けた。紀元前326年に、インド北西部はマケドニアの王アレクサンドロス(アレクサンダー大王)に支配された。アレクサンドロス大王はインダス川流域まで到達した

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●インドでの歴史的展開 仏教はインドで発生し、釈迦の生きていた時代に教団が形成された。釈迦の死後、彼の直弟子やその弟子や後継世代によって教団が発展し、初期仏教、部派仏教、大乗仏教、密教が展開した。 釈迦の生きていた時代を含む150年ほどの期

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●武漢ウイルス・パンデミックへの対応 武漢ウイルス・パンデミックについて、私は、本年1〜5月に「ドキュメント 2020年武漢ウイルス・パンデミック」を書いた。4月4日の時点で、世界の感染者数は100万人を超え、死亡者数は5万人を超えた。その

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●仏教と科学(続き)#様々な科学者と仏教 アインシュタイン以外にも様々な科学者が、仏教を高く評価している。代表的なものを列記する。 数学者で哲学者のバートランド・ラッセル(ノーベル文学賞):「仏教は、思索と科学の組み合わさった哲学である。そ

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●武漢ウイルスは人工ウイルスの可能性が大 生物兵器の使用は、1925年のジュネーブ議定書で禁止された。だが、開発や生産、保有に関しては禁止されていなかった。1970年代にこのことが課題となり、生物兵器禁止条約が締約されるようになった。生物兵

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●仏教と科学#キリスト教と仏教の違い 近代西欧科学は、西方キリスト教の文化圏で発達した。ローマ・カトリック教会は、地動説を主張したガリレオ・ガリレイに有罪判決を下した。ダーウィンが進化論をと唱えると、これを否定した。キリスト教を信じるならば

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●人口爆発・グローバリゼイション・森林伐採の影響 20世紀は、感染症の世界的流行の時代の始まりだった。1918年から20年にかけて猛威を振るったスペイン風邪は、歴史上でも最も致命的な伝染病だった。わが国では「風邪」という名称がついているが、

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●飲食物 仏教の戒の一つに不飲酒戒があり、出家者は酒を飲むことを禁じられている。だが、わが国では、釈迦が定めた不飲酒戒を守らない僧侶が多くなっている。 肉食は、本来、仏教では禁じられていない。この肉食には、動物の肉の他に魚の肉を含む。親鸞は

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●人類とウイルスの歴史 人類が地球に出現して、数百万年が経ったとされる。現生人類のホモ・サピエンスは、約20万年前、アフリカで誕生したというのが、今日の定説となっている。当初は狩猟しながら移動する生活だったから、野生動物のウイルスに感染する

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●出家と在家 仏教の信者は、基本的に出家者と在家者の生活に分かれる。出家者は、一般社会を離れ、解脱を目指す修行に専念する。在家者は、家庭生活・職業生活をするなかで、仏・如来・菩薩等を信仰する。これが原則である。しかし、日本では、戒律が緩和さ

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●はじめに 武漢ウイルスの感染者は、米ジョン・ホプキンス大学の統計によると、令和2年(2020年)6月28日に世界で1000万人を超えた。同じく死亡者は50万人を超えた。国別の感染者数は、米国約251万人、ブラジル約131万人、ロシア約63

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●儀礼 仏教の儀礼の代表的なものに、読経と念仏がある。 読経は、経典を読誦することである。本来は、その経典の内容を学んで、修行や信仰に生かすべき書物だが、しばしば経典そのものに呪力があるとみなされ、一種の呪文のように唱えられている。 念仏に

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 6月13日から7月3日にかけてブログに連載した拙稿「世界コロナ危機をどう見るか〜世界的知性の眼」を編集し、マイサイトに掲載しました。全文を通してお読みになりたい方は、下記へどうぞ。http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion12-7.htm

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●死後の運命 仏教では、死後の運命は、因縁果の法則により、自業自得によって決する。生前の業によって、自ずと死後のあり方が決まるので、本来、誰かが死者を裁くという考えはなかった。 ヒンドゥー教は、ヤマという死者の裁判官を想定する。その影響で後

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 最終回。◆経済への影響――製造業のサプライチェーン(調達・供給網)への影響は(Japan-forward 2020.5.26)「日本政府は企業が中国の拠点を国内に回帰させるか、第三国に移転させるのを後押しする費用として総額2435憶円を緊急経済対策に盛り込んだ

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●大安楽往生 仏教の究極の目標は解脱だが、大乗仏教では往生を理想的な死とする思想が発達した。そして、悪因縁業障が消滅すると遺体が硬直しないなど特別の現象が現れるとされ、極楽往生や即身成仏のしるしと考えられてきた。そうした現象を、本稿では、大

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 世界コロナ危機のなか、ルトワックは、産経新聞のインタヴューに応え、見解を明らかにした。その記事が5月9日に同紙に掲載された、その後、5月26日にJapan-forward(産経系の英語メディア)にも掲載された。後者の記事の方が若干内容が多いので、それ

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●修行(続き)・悟りへの道の諸段階 大竹によると、インドの大乗仏教では、われわれ自身に内在する真如は仏性等と呼ばれた。仏性とは、衆生に備わっている仏と同じ本性、または仏となるべき因をいう。大竹は、仏性を「心の本性」としている。大竹によると、

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