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2020年01月29日18:36

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書評:信長死すべし   山本謙一著

論旨が明快で気持ちよく読める。最近は内容が不明確な書物も多くストレスが溜まっていたのでこの話には爽快感さえ感ずる。
今年の大河ドラマは光秀であり実にタイムリーだ。

長年歴史小説を読み続けてきたが、光秀が謀反を起こした理由に納得がいかなかった。光秀は頭脳明晰で博学、行動力も実行力もある。そんな男が無謀な謀反に走る訳がない。

著者、山本謙一はこの疑問に対し明確な推論を展開する。私もこの推論には納得する。いや、これしかないだろうとさえ思えてくる。信長の描写は過激な男として書かれているのは違っていると考えるが、これは小説である。山本謙一はを判っていて小説を面白くするためにわざと過激な男とし設定したのではないか?

本能寺の変にわだかまりのある人にはお勧めの一冊である。
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